今日はハロウィン。こんな日に、京王線の急行の調布近辺で、ジョーカーの服装をした男が刃物を振り回して、塩酸らしきものを車内に撒いて火災を起こしたという事件が発生しました。
調布って映画の街なんですよね。
撮影所があるので、映画関係者がたくさん住んでますね。
京王線の調布から、多摩川沿いに南下して、小田急線の狛江あたりまで、日活の撮影所があるんだそうです。
8月に小田急線の事件のあった駅の近辺から、今日事件のあった京王線の駅の近辺、業界の人が多く住んでます。
成城学園前に芸能人が多く住んでるのは撮影所が近いからだという話を聞いたことあります。
今回の事件の犯人、映画のジョーカーの恰好をしていたそうです。
映画を愛してやまない映画関係者が聞いたら落胆する話ですよ。
映画の悪役の真似はしないで!
映画『ジョーカー』は2019年の米国アカデミー賞最有力作品でした。
だけど、なぜかこの作品はアカデミー賞を獲れなかった。作品賞を撮ったのは『半地下家族』でした。
私もこの年の作品賞のノミネート作品全部見観ましたけど、ダントツで『ジョーカー』が良かったです。
作品賞を獲れなかった理由は、内容が残虐すぎて社会に与える影響が懸念される「危険な映画だから」というのが理由だろうと言われてました。
プレミア上映(お披露目)の時に警察がテロ発生の恐れありというので厳重警戒してたんだそうです。
2019年の映画『ジョーカー』公開後、懸念が的中して、アメリカで模倣犯が何人も出てるんだそうです。
ジョーカーはバットマンの中に出てくる悪役キャラクターで、古くはジャックニコルソンさんや他の役者さんも演じられています。
その頃から「危険」なキャラクターだったんでしょうね。
そういえば、子供の頃(4歳か5歳の頃です)、トランプの仕方を親戚の人達に教えてもらった時に、ババ抜きを覚えた時にジョーカーを引いて、ピエロの顔をしてるから楽しい絵だと思ったのに「げー!ジョーカーだ」といってるのが理解できなくて、理由を聞いたら、「このピエロは楽しい人なのに、泣いてるだろう。怒ってるんだよ。楽しそうな顔をしてるけど何かに怒ってるんだよ。だからジョーカーは怖いんだよ」という話を聞いた覚えがあります。
世界中の子供たちはトランプを覚える年齢の時に「どうしてピエロが泣いているのか、どうしてジョーカーと呼ばれるのか」を知って、それから大人になるまでの長い年月をかけて、「笑顔の下に怒りを隠して生きたりする」人間の心の複雑さや、人にそんな辛い思いをさせてしまう世の中の不条理に気が付いて、他人の思いを慮るということを学んでいきます。
なのですが、鈍感な人が多い。
かくいう私も鈍感で、空気が読めない発言をしたり、行動をとったりして、しらないうちに相手をひどく怒らせることも、たまにあります。
(この年になったら、めったにありませんが、若い時はよくありました)。
だれよりも自分のことを愛して、「自分を犯罪者にしない!」「自分を幸せにしてあげる!」と腹をくくって、ディスられたら相手にしない!
(自分にも悪い点があるなら、さらっと認めて改善する)、意味のないDISりをする人達とは、そいつらと付き合わない!人を馬鹿にしない人と
付き合う!というのは、実は生きていく上でとても大切なことで、良い人たちに囲まれていれば、「ありがとう」といいあう日々が続いて、
感謝の連鎖で、「しあわせだなあ」と実感できる日々が続きます。
生きてると、なにも悪いことをしなくても悲しい出来事と遭遇します。辛いことは起きてしまいます。
心も身体もパンパンになって、耐えがたい日々が続くこともあります。
だから、他人を無駄に傷つけてはいけない、他人をDISって他人を馬鹿にして見下したり、イジメることで、ストレス発散するような真似はしてはならない。
今回の京王線の犯人さんは「死刑になりたくてやった」と供述してるそうですが、人を傷つけるのはダメ!
周りにいる見ず知らずの人達は、一見幸せそうに見えるだけで、どれだけの苦悩を抱えているか分かりません。
もし、その人が知り合いで、「がんばれ!」と声をかけたくなるような生き方をしてる人だったら?
「がんばれ!」っていってあげたいですよね。
相手のことが分からないのに、相手を無差別に傷つけるというのは、やっぱり違うと思いました。
映画のジョーカーがキレたのは、いじめっ子達に対してでした。ジョーカーは無差別に人を傷つけたりしませんでした。
ジョーカーの模倣犯に分類されてる人達は、正確にいうとジョーカーの長所とされる部分は模倣していません。
悲しいね。