芸人の妻は人扱いされません。つらいことたくさんあったと思います。


♪芸のためなら女房も泣かす♪

芸人さんの奥さんは、「華岡青州の妻を見習え」と最初に言われるの。

相撲の世界と同じ。虐待され放題。それが嫌なら去れ!

いきなり年の離れた若いモデルさんと見合い結婚したりする芸人さんやミュージシャンって、売れるまでが凄まじくて(売れてからも地獄がしばらく続きます)、彼女なら耐えろ!いっそのこと死ね!悲劇が必要なんだ!と蒲田行進曲の階段落ちどころじゃない話で(そうじゃないア-チストさんもいますけどね)
小朝は、もう何十年も高座で「うちの鬼ババア、あれ」と冷たく嫌みったらしく、それも至芸の技でやってきて、芸というのは、憎いものは本当に憎いように、醜いように表現するのが勝れた表現者で、
観客がホントに奥さんが鬼ババアだと信じるくらい、語るのがプロで、奥さんは人柱なんです。

どんなに尽くしても尽くしても嫌われ憎まれる鬼ババアでいなくてはならない。
心が傷ついても。これが芸人の妻。


だから泰葉がコワレても、小朝はどっかりと受け止めてあげるのが真の芸人。離婚しててもね。