師匠が「満蒙開拓義勇軍」に申し込んだ戦争の話。 | 素敵♡山形 こけしと猫と徒然(つれづれ)日記       ~こけし工人 梅木直美~

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山形で伝統こけしを継承しています。
大好きな山形の風景や、
こけしの話、
師匠の話、
そして師匠のいいパートナーてある猫の話など、
何氣ない日々の出来事を綴っています。

 

 

皆さまごきげんよう。

 

西日本各地での大雨による被害が

これ以上大きくならないように願っています。

 

 


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師匠は戦争経験者。

 

海軍に憧れて申し込んだら、

痩せ過ぎていて落ちたらしいタラー

 

今度は友達に誘われて、

「満蒙開拓義勇軍」に申し込みました。

 

高等小学校2年生、

12・3歳の頃です。

 

この年で、

親の承諾もなく申し込めることが驚きです。

 

満蒙開拓団の制服がそれはカッコよくて、

手拭いを腰に差し、

「モモチロヨズ」と言いながら

山形駅までの道のりを、

音楽隊の先導で歩いていくのだそう。

 

いつの時代も

子どもたちの制服への憧れは変わりません。

 

ところが、

魚を買いに行った母親が、

魚屋の娘で、友達でもある学校の先生から、

師匠が

満蒙開拓団に申し込んだことを知らされます。

 

母親の反対に合い、

結局満蒙開拓団に入ることはなかったのですが、

この時満州に行っていたら、

こけし工人になることも、

私が生まれることも、

きっとなかったのでしょうね。



こけしの設計図を書く師匠。