初娘の里帰り。 | 素敵♡山形 こけしと猫と徒然(つれづれ)日記       ~こけし工人 梅木直美~

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山形で伝統こけしを継承しています。
大好きな山形の風景や、
こけしの話、
師匠の話、
そして師匠のいいパートナーてある猫の話など、
何氣ない日々の出来事を綴っています。





師匠が昔、
山形の物産展で行った広島に行った時です。

師匠のこけしをご覧になった女性が
自分の子どもの7歳から15歳まで、
誕生日にこけしを送ってほしい、
と注文をされました。

それから毎年誕生日の歳を入れて
9年間こけしを送りました。

15歳でこけしの発送が終わっても、
途切れることなく続いていた年賀状のやりとり。

一度も会ったことのないその女の子を
まるで我が子のように想っていました。

今年の桜も散った頃、
その女の子から
山形を訪ねたいとの連絡がラブレター

これには師匠も大喜びアップ

一日千秋の想いで
来る日を楽しみに待っていたのです。

そして初対面!!
7歳でこけしを渡してから30年余り、
まるで娘の初めての里帰りのように、
師匠は涙を流しながらの対面ですキラキラ

折しもこの時は
痛い爪痕を残した過去最強台風15号上陸の頃。

飛来物の撤去等で新幹線が遅れたものの、
予定の2時間遅れではありましたが、
無事に山形に到着しました。

その子を迎えに行って車に乗せる時には
降っていた強い雨も止み、
その日の宿
蔵王温泉 わかまつやに向かう時には
虹も出てきました虹晴れ

夕暮れには夕焼けも・・・

最近ではすっかり弱くなったお酒も、
この時は進みます。

積もる話に花が咲き、
夜は更けてゆくのでした・・・

つづく。