8月21日、横浜三溪園にて、日本政府・国連等の主催で開催された「TICAD9 アフリカ開発会議」の一環の公式行事として、アフリカ大統領配偶者の皆様への総理夫人主催のおもてなし会として、能「羽衣」をご覧頂く機会を得ました。
長男綱大に解説をさせて、能に内包する日本の心、自然を愛する心、共存共栄し幸せを祈る平和の心をお話しさせて、引き続き能「羽衣」をご覧頂き、私がシテを勤めさせて頂きました。
三溪園の文化財の建物にて、お座敷で至近距離でご覧頂きました。大変に熱心にご覧頂きました。
その後、能の囃子・小鼓、大鼓、太鼓を、総理夫人はじめ大統領配偶者皆様に体験して頂きました。
囃子方能楽師の指導が結構みんなガチで(笑)、かなりガッツリの体験会となりました。皆様の笑顔も見えて、楽しく能の鼓を体験して頂きました。
私はうちにある由緒ある古い能面を持参し羽衣で使用して、身近に実物をご覧頂くと、「え!本当に、400年前のものなんですか!!!」(実際は通訳入れての英語でしたが)と皆様大変ビックリされておられました!!
地謡は、我が金春流の女性能楽師達「み絲の会」の3名、村岡聖美、柏崎真由子、林美佐が勤めました。
アフリカ大統領配偶者の皆様の前で、女性能楽師の活躍をご覧頂けたことも、大変意義深いことと思います!
実はこうして、外国の国賓クラスの皆様に、日本の国体として能楽をご覧頂くことは、実は今までありそうで、あまり無かったことなのです。
公益社団法人能楽協会でも、世界のVIP訪日の際は、我が国の国体である能楽の披露を!ということは国の方にも働きかけをしているところなのですが、今回はそれとは全く異なるご縁でのご披露となりましたが、一つの前例として、極めて意義深い機会でした。
国の公式行事をさせて頂けた名誉はもちろん、我が国の国体をきちんと外国の主賓にご覧頂くことは、大変にこれからも大切になることと思います。
能楽を正しく、正当に知って頂き、かつ、日本の素晴らしさもアピール出来て大変に素晴らしい機会でした。
NHKニュースで取り上げて頂きました!
総理官邸のホームページから