【シェイクスピア劇と能を連日勤めます!】

本日、4月6日土曜日は、川口市の大泉工場OKS キャンパスにて、シェイクスピアの公開リハーサルに臨みます!
場面の殆どが、野外でやります!
OKS キャンパス内の見事な桜で(今日は天気も持ちましたし桜も咲きました)、あの「シン・タイタス」のラストシーンを再現します!
昨年秋のキャストの一部の方々が再集結して、春の野外でシェイクスピア劇をオムニバスでお見せし、お聞かせします!

そして、明日の4月7日日曜日は、我が流金春流の大事な定期公演。私は能「船橋」のシテを勤めます。
「船橋」は、古作を世阿弥が改作したと言われているそうで、歴としたスタンダードな演目なのですが、近年は我が流では久しく上演されていなかったので、やってみることにしました。

親から交際を反対された男女が、川の両岸から引き裂かれ、橋の板を外されて転落死してしまう、、、というなんとも痛ましいお話。

まるで、「ロミオとジュリエット」のようですが、能は、死んでからが本領です(笑)。

後半では特に男の方は怨霊となり、地獄の苦患を見せます。
「通小町」の深草少将に似ているなと感じています。

子供たちを惨殺凌辱されたタイタス・アンドロニカス将軍。
想いを遂げられずに橋から転落死し、尚も地獄で苦患を受ける男。

哀しむべき鬼の姿を、今日、明日の2日に渡って、お見せします!

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4月6日(土)
12時30分
大泉工場OKS キャンパス

#前代未聞の公開リハーサル
ザ・シェイクスピア
 / THE Shakespeare
supported by 大泉工場

出演:
山井 綱雄(金春流能楽師)
春名 風花
栗田 芳宏
三遊亭 遊かり
大山 大輔
柳本 璃音

演出:
木村 龍之介

桜舞い散る
シェイクスピア
怒涛の8作品

『#リア王』
『#ハムレット』
『#お気に召すまま』
『#夏の夜の夢』
『#ヘンリー五世』
『#ヘンリー六世』
『#マクベス』
『#タイタスアンドロニカス』

【チケット残りわずか!】
🍊お申込みはこちら
ptix.at/NVn0K9

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金春会定期能 

【日時】 2024年4月7日(日)
     12時30分開演(11時45分開場)
【会場】国立能楽堂 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 

【演目】能〈船橋〉
   シテ(地獄に堕ちた男の亡霊) 山井綱雄
    ツレ(女の霊) 村岡聖美

    能 〈加茂〉山中一馬
    狂言〈鬼瓦〉大藏吉次郎
    能 〈西行桜〉髙橋 忍

【入場料(全自由席)】
    一般 6,000円 
    25歳以下(脇正面席)2,500円

~お申し込み~
   ■山井綱雄事務所 
   電話:070-6526-0270
   (平日10時~17時)
   メール:info@tsunao.net

【船橋あらすじ】
 山伏が旅をしていると上野国の佐野で橋を造るための寄付を勧める男女に遭遇する。
この橋は「東路の佐野の船橋とりはなし親し離くれば妹に逢わぬかも」と万葉集の歌に登場するという。山伏がその意味を尋ねると、川をへだてて住む男女が夜ごと船橋(船を並べた上に板を渡して橋の代わりにしたもの)を渡って逢瀬を重ねていたがそれを嫌う親が板を外してしまい、知らずに渡った男が川に落ちて死んでしまった悲恋の物語なのだと語る。そしてこの男女こそが自分たちであることを告げ姿を消していく。
 山伏が祈祷すると男女の霊が現れ、男は長く地獄で苦しんでいる有り様や橋から転落した様子を見せるが、山伏の法力によって成仏するのだった。
 「ロミオとジュリエット」を彷彿させる男女の愛と地獄の苦しみを描いた作品で、
前場の静と後場の動の対比が見事。古くからある古作の能を世阿弥が改作。
 金春流では滅多に上演されない珍しい能に山井綱雄が躍動し挑みます!