先月の末に久し振りの家族旅行へ。
鹿児島各地を巡りましたが、旅の最大の目的地は、ここでした。
知覧特攻平和会館。
二十数年前に訪れて大変な衝撃を受け、将来自分に子供が出来たら、絶対に連れてこようと心に固く誓った場所です。
その念願が、叶いました。
ここはかつて、終戦直前まで、特攻隊の前線基地として、約千名のまだ二十歳前後の優秀な若者たちが飛び立っていった場所です。
平和会館内には、右側から反時計回りに、出撃順(亡くなった日順)に、約千名全員の遺影と、そのご本人直筆の手紙(遺書)が展示してあります。
ここは、彼らを特別に「英雄」に仕立てている訳ではなく、また、誰かが(どこの国が)悪いと捲し立てているわけでもありません。この姿勢というか展示の仕方が、とても日本的であると感じました(勿論いい意味で)。
事実を、淡々と並べるのみ。
だからこその、衝撃、、、。
涙無しでは観られません。、、
今、二十代三十代の死因の第一位は、自殺だそうです。
生きたくても死ななきゃいけないくらい追い込まれることもあるでしょうし、人間は弱い生き物だと思います。
しかし!!
もし、死にたいと思っている人は、是非、死ぬ前にこの知覧の特攻平和会館を訪れて欲しいと切に思います!!
それから、自分は本当に死ぬべきかを考えて欲しいです。
約千通の、特攻隊員たちの肉筆の最後の心の叫びの数々に触れたとき(皆さんとても達筆!)、今、日々、当たり前に生きていることの素晴らしさ、有難さが込み上げてきます。
ここには、「生きることの意味」の問いかけがあるように思いました。
やはり、生きるしかないのだと。
生きて、生きて、生き抜くことなのだと。
息子たちも、展示のひとつひとつをつぶさに目の当たりにして、衝撃を受けているようでした。私からは、説教がましいことは何も言いませんでした。その必要もありませんでした。
知覧特攻平和会館。
ここは、広島、長崎と同じく、全ての日本人が訪れる場所だと思います。
そして、特に、若い人に、行って欲しいと思います。
言葉に表せない、沢山のことを考えさせられます。
私は心で、彼らに手を合わせました。
まだの方は、是非一度、訪れてみて下さい!