『49の手習』、、、
先日、『49の手習』でゴルフを始めたことをお話ししましたが、、、

実は最近、ちょこっとずつ始めたもうひとつのことがあります。
それは、『一中節』(いっちゅうぶし)。
一中節 十二世宗家  都一中先生に教えて頂いております。

実は、所属しています東京西ロータリークラブに「一中節同好会」というのがありまして、そちらの末席に所属させて頂くことになり、例会に出席出来る時に、ちょこっとその前後にあります一中先生のお稽古に、会員皆様と共に参加させて頂いております。

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『一中節』とは?
成り立ち
一中節は江戸浄瑠璃系三味線音楽の源流。初世都太夫一中は慶安三年(1650年)に京都明福寺住職の次男として生まれ、当時京都で盛んだった様々な三味線音楽を次第に統一し、のちには江戸にも進出して一中節を確立した。江戸時代には「ねずみの糞と一中節の稽古本のない家はない」と言われるほど、一中節は一世を風靡し、江戸の町人の上流階級に愛好され楽しまれた。
300年以上経った現在でも初世の音楽性と精神は忠実に伝承されている。さらに、初世の音楽は弟子たちに受け継がれ、その後常磐津、清元、新内、富本等へと発展し様々な流派の源流となって、三味線音楽全体に多大な影響を与えた。一中節は日本の音楽史上重要な地位を占め、芸術的にも非常に価値の高いものとされている。
(都一中先生のホームページから引用させて頂きました)
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コロナ禍で一中節同好会のお稽古も長く中断となっていましたが、東京西ロータリークラブのホームグラウンドである ホテルオークラの改築も相まって、この度、ホテルオークラ内の神前で、お稽古が再開となり、そのタイミングでひょっこりと末席に加えて頂きました(笑)。

まず驚いたのが、本に、節が書いていない!
そして、とても多くの口伝伝承があることでした。
そして、芸は、誠に繊細。難しい~!
そして、品があります。

もちろん、私が長く能楽の世界で教えて頂いてきたこととの共通性もありますし、また、逆に能もこうだったんだろうと思うこともあります。
そして、何といっても、お稽古の合間の都一中先生の芸話が、素晴らしいのです。

能楽師が一中節を習う、というのは誠に前代未聞かもしれませんが、都一中先生からも言われましたが、
「お謡を変えるとかそういうことじゃなくて、山井さんがしっかりお能のお流儀の伝承に基づいてお謡を謡われたときに、ああ、山井さんの謡が更に良くなったなあ、深くなったなあ、そう思われるように一中節を活かして頂けたら私も本望です」と、誠に有難いお言葉を頂きました。本当にそのように思います。

シェイクスピア劇もそうですが、この歳で新たなチャレンジが出来ることは、誠に有難いことかと思います。

お稽古の度に、ああそうか!と、何か日本伝統文化の根幹の大切な部分を気付かせて頂けるこの一中節のお稽古、不肖の弟子ですが、ロータリーのお仲間皆様と共に続けさせて頂けたらと思います!