一昨日の6/20土曜日、流儀の山中一馬さんの会でした。
多くの能楽師が、この公演が復帰戦。
私も、実に4ヶ月振りの能楽公演でした!
仕舞を舞わせて頂き、やはり、舞台はいいなぁというのが、率直な思いでした。
能が「実盛」で、流儀の長老本田光洋先生の隣での副地頭でしたので、稽古能も開催されていない中での、いきなりの実戦だったこともあり、
気合いが必要な謡ですので、かなり疲れました(苦笑)、、、
公演後嬉しくて久し振りに外呑みして(酒がやや弱くなった感あり)、その酒が残ったこともありますが(苦笑)、昨日は1日グッタリしてしまい、実戦から離れたことの疲労感をヒシヒシを痛感しました、、、、
しかしながら、燃えました!
市松模様に座られたお客様も、覚悟を持っていらっしゃったことと思います。
そういう、緊張感が舞台にも、矢来能楽堂全体にもありました。
舞台上も、お囃子方には少し後ろへ下がって頂き、切戸口は開けっ放し、ワキツレは待謡の後に切戸口から退場でした。
地謡は、6人で間を空けて、後列の前にはシールドを置きました。
舞台上に関しては色々な考え方があります。
当流は、「舞台上もコロナ対策をした上で公演再開をすべき」という81世金春憲和宗家のお考えに基づき、現時点では暫定的にこのようにしていくことになろうかと思います。昨日の奈良金春会では、地謡覆面着用での再開となりました。
厳しい道程となりますが、先ずは、公演が再開となりました。
感染拡大を防ぎつつ、能公演を実施する。
完璧な正解なんてありません。
普通の公演が普通に出来る日が1日でも早くくることを願いつつ、ウィズコロナの難しい船出が、正に始まりました。