先日1/23水曜日に、国立能楽堂にて、東京オリンピック・パラリンピックへ向けて能楽の未来を展望するシンポジウムが、公益社団法人能楽協会主催にて開催されました。
それに先立ち、オリンピックに向けた能楽協会としての取り組みを発表する記者会見を、日本能楽会(重要無形文化財保持者の能楽師にて構成する団体)と合同にて開催。
能楽協会本部理事の大任を仰せつかった私は、渉外委員として、観世喜正委員長(執行役員・常務理事)の下、大藏弥太郎理事と共に、受付を担当。
(そして、下働きのつもりがちゃっかり記念撮影にも入れて頂きました。)
まるで内閣官房長官のように接続語無しに淀みなく的確に喋る喜正委員長と、たまにドシッドシッと、本質を的確にお話になる観世銕之丞理事長のお言葉がとても印象的でした。
(因みに、私の紋付きの家紋を一目見て銕之丞理事長が「大石内蔵助とおんなじだねぇ」、と仰って下さいました。その通りです、ありがとうございます!)
頭の回転の早い観世喜正さんは、初めて友達になってくれた他流の人です。その喜正さんの下で協会の理事をやるなんて、私にはこれ以上やり易い人はいないですし、不思議なご縁を強く感じます!
そして、国立能楽堂にてのシンポジウム。
東京オリンピックパラリンピックの開閉会式の演出を手掛けられる野村萬斎さんが司会で、宝生御宗家、観世御宗家、銕之丞理事長の四者の語り合い。
とても興味深く拝聴しました。
四者四様で、面白かったです。
萬斎さんの笑える話、観世御宗家の気さくなお話、銕之丞理事長の重みのあるお話。
特に宝生御宗家の言葉は、とても興味深かったですし、とても共感出来ました。なるほどあれだけのことを色々とされている裏打ちされた信念と決意を感じました。
私も文化交流使をさせて頂き、色々なことをする中で、様々な方々と話をする中で、色々と考えさせられてきました。
そんな中でのシンポジウム。やはりそうか、という確認と発見があり、渉外担当という立場を忘れて(笑)、聞き入ってしまいました。
その後、食堂にて、関係者をお招きしての懇親会。
オリンピック委員会の方々、政府関係者、マスコミ関係者、等々、、、匆々たる様々な方々とお話ししました。(渉外担当なので。)
そんな中で、当たり前ですが、萬斎さんは大人気!挨拶に来る人が引っ切り無しで、関係者から萬斎さんとの写真撮影を頼まれて、萬斎さんにお願いするのが一苦労、、でした。
オリンピック委員でいらっしゃる室伏広治さんと萬斎さんの即席対談が実現し、これも面白かったです!
我々の業界の萬斎さんが、オリンピックの演出をされることは、我々能楽師としても大変に誇らしく、嬉しいことです!
是非萬斎さんには、頑張って貰いたいです!
私にとっての、理事としての初の行事でしたが、私自身がとても実りあるものになりました。
私も色々と感じるところがありましたので、是非、私なりに形にしていきたいと思います!!