昨日は、さいたま市大戸にあります、会席料理二木屋へ。

二木屋は、この10月に、創業20周年を迎えました!

おめでとうございます!!

二木屋薪能。回数でいいますと、昨日で、ちょうど、80回。19年目です。
この、キリ番に、半能六浦のシテを勤めさせて頂きました。

単なる単発の『打ち上げ花火』ではなく、ここまでひとつの料理屋で薪能を続けてこられた例は、全国的にも多くは無いと思います。

狂言の大藏教義くんは、始まった時は高校生でした!!
私は、26才、独身でした。

二木屋創業者・小林玖仁男さんの、日本伝統文化をまもりたい、という英断。
今考えると、金春流の若僧達に、よくもこんなに大切なお役を任せて下さったと思います。

これまで、色々なことがあり、大変なことがあっても、小林さんは、薪能を止めるとは言われませんでした。

昨日も、多くの『二木屋ファン』が、駆けつけて下さいました。

口でいうほど、文化を守ることは、容易くはありません。
口だけでなく、実際に、その想いを形にし続けて下さった、創業者小林さんと、二木屋の皆さんのご努力に、御礼を言いたいです!

創業者小林玖仁男オーナーは、既にご自身の著作で宣言されている通り、不治の病にかかり、ご自身の強い意思により、現在京都にて、静かにおすまいです。

昨日の二木屋には、あの大きな声と、大きな身体を揺らして店を駆け回っておられた、小林さんのお姿はありませんが、でも、昨日の二木屋には、小林さんの想いが溢れていました。
この春に代表取締役専務になられた姪の森田まり子さんはじめ、二木屋を愛するスタッフの皆さん。
同じく、二木屋を愛する、お客様達。
そして、出演させて頂いてきた、我々、能楽師。

二木屋は、永久不滅です!!

それに、微力ながら、私も、お力添えし『御恩返し』をしていきたいです。