4月28日の文化庁文化交流使指名書交付式における、私の魂スピーチです!!
●山井 綱雄(金春流能楽師)
活動国(予定):カナダ,アメリカ,フランス
「今年は能楽大成者である世阿弥の生誕650年 といわれています。私の属する金春流は聖徳太 子の後見人といわれた秦河勝を初代とする、能 楽最古の流派です。能楽の根本精神は平和への 祈りであり、1400年にもわたって続く日本人の 叡智を結集した素晴しい文化です。しかし、金 春流は明治維新以降、絶滅の危機を迎えたこと もあり、先人達が大変な苦労をして受け継いで くれました。私は師匠の理解も得て、能楽を現 代に合わせてアレンジする活動にも10年ほど前 から取り組んできました。これはリスクを伴う ことでしたが、西洋音楽やロック・ポップなど とのコラボレーションを通じて、いままで能楽 に触れる機会のなかった方々にも知っていただ く機会を持つことができました。4月中旬に は、ソメイヨシノが満開の在バンクーバー日本 国総領事館で『羽衣』を演じ、とても喜んでい ただきました。現代は、日本人が震災を経験 し、日本人の心を改めて取り戻す時代です。文 化交流使の活動を通じて、日本が素晴しい国で あるということを伝えていきたいと思います。 」

青柳正規文化庁長官より指名書を拝受。
