明日、13日日曜日、金春会定期能

能「弱法師」、予定通りの開催が決定しました!


この状況で、中止も十分あり得ました。

しかし、ここであえて行うのが、能 であると思います。



あの瞬間、私は代々木でお弟子さんにお稽古していました。

鉄筋コンクリートの頑丈な建物が大きく、しかも、今まで経験がない位に長く、揺れました。


幸いその後は、仕事の打ち合わせがあり、渋谷のNHK放送センターで過ごしました。


大変な、未曾有な大災害となってしまいました。



こんな状況でも、能を舞う、意義 意味を感じています。


正直、避難生活で、とても明日能のシテを勤めるコンディションではありません。


しかし、明日は、お上手に舞うとか謡うとかの次元の話しではないと思います。



千数百人の日本人の尊い人命が失われ不明となっている今、能楽師として、また一人の日本人 人間として、私なりに出来得る精一杯を表したいです。


鎮魂と激励と希望と。


そして、祈りを込めて。



明日は、我が全霊を込めて、シテを勤めます。


お越し頂ける状況の方は、是非明日、国立能楽堂にて、お待ち申し上げております!!


m(_ _)m


山井 綱雄