#ShinTitus2026
#カクシンハン
昨日、クライオーヴァ国際シェイクスピア・フェスティバル2026のオープニングアクトに向けて、「シン・タイタス」上演発表、記者会見を開催!
3年前に、シン・タイタスを上演しました川口市の大泉工場OKS CAMPUSにて、初めて全キャストスタッフが集結し、記者発表と一般の方向けのご挨拶をさせて頂きました。
ご来場の皆様、ありがとうございました!
そして、そのまま、公開台本読み!
一気に緊張感高まり、いよいよ始まったなとの感ひとしおです。
私からはキャストの最後にご挨拶させて頂きました。
原稿作ってしゃべりましたので、その全文を載せて、私の、我々の決意表明とさせて頂きます!
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記者会見ご挨拶
タイタス・アンドロニカス役の金春流能楽師山井綱雄です。
2020年のカクシンハン主宰木村龍之介さんとの出会いが全ての始まりでした。木村さんが、全く知らなかったシェイクスピアの世界へと、私を誘ってくれました。
それから2021年2022年と2年連続でコロナで直前にこの公演が中止となり辛酸を舐め、とても悔しいかった思いを今でも忘れることが出来ません。木村さんは涙されてましたね。私も陰で泣きました。
今回、木村さんは、このフェスティバルでのオープニングアクトということで、晴れてご自身の師・蜷川幸雄さんと肩を並べ(10年前蜷川さんの生前最後の作品がこのフェスティバルでのオープニングアクトでした)、世界の名だたる演出家と肩を並べた訳ですが、今回のこの世界最大のシェイクスピアフェスティバル、世界中から参加450作品中のトップライナー、オープニングアクトという最高の評価を頂き、木村さんと涙を流しながら悔しい思いで創り上げてきたこの作品がこのような評価を得て、これまでの苦難を顧み、感無量です。
私が継承している能は、「怨みを晴らす物語」で終わらずに、祈りや成仏、静かな救いへ誘います。
そこにあるのは、対立よりも 、鎮めること、壊すよりも 和らげて祈るという、日本の精神です。
それが、能楽の『天下泰平』 (てんがたいへい)です。
そのスピリットをこの作品に込めました。
シェイクスピア400年の叡智と、能楽・世阿弥700年の叡智と、我が金春流1,400年の叡智が、いよいよこの時代に結集され、人類の叡智として世界の舞台で活かされる時が来ました。
既に評価は頂いている訳ですが、何としても現地で、やり遂げねばなりません!!
何故なら、混沌とする世界が、今、この作品のメッセージを正に必要としているからです。
シェイクスピア作品最大に恨みと憎しみ詰まった凄惨なこの物語を、能楽の日本の感性と文化で包みこんで、和らげ、鎮め、祈る、という大切なメッセージを、必ず世界最大の舞台で届け、そして、世界で現在続く負の連鎖を終わらせます!!
このステージから世界に、分断や憎しみとは真逆の新しいうねりを、起こしてみせます!
今までのこの作品に関わって創り上げてくれた全てのキャストスタッフの想いを乗せて、今回の素晴らしいキャストスタッフ全ての力を結集して、
そして、私としては金春流能楽師としての誇りを胸に、ちょうど2年前の脳卒中右半身全麻痺から回復復活出来た意味と生かされた役割を鑑みて、必ずやり遂げます。
皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
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そして、記者発表の最後に、木村龍之介さんから、ある発表がありました。
この作品の最後のシーンにある型をします。
能楽が最も大切にしている「翁」という神事能があります。その中で、シテの翁が天下泰平を祈念し、「翁構え」という型をします。
この物語を体感する能のワキのような役で少年役が出ます(これは原作には無いオリジナルな役です)。その少年と、私が勤めますタイタスが、恨みと怒りで「鬼」となり、最後には「神」となる場面で、少年とタイタスが一緒にこの「翁構え」をします。
これは、我が金春流81世宗家金春憲和宗家に特別にご理解を賜り、お許しを頂きました。「頑張ってください」と激励くださいました。大変に有難いことと思っております。
ルーマニアのステージで翁構えをする正にその瞬間に、日本含めた世界同時刻に
、それぞれの国の人々が「祈り」を捧げよう、という壮大なプランです!!
私達は、ただ舞台をやりにいくのではありません。
「祈り」を捧げに行きます。
虚心坦懐に、勤めさせていただき、必ず、世界を変えます。