放課後デイサービスの見学をしてきました!
見学させていただいたのはNPO法人UBUNTU様が運営する「ぶれ・すと」です。
快く承諾してくださり、たくさんお話させていただき、子供たちとも少し遊びました。
学生や地域の方でも積極的に受け入れているそうで、他の大学の方たちも何人もいるみたいです。宮城大学からは初めてだと言われました。
施設の説明はもちろん、バリアフリーについてであったり、障がいについてもUBUNTUの菅谷さんにお話を聞くことができました。やはり福祉の仕事をされている方の言葉というのは新鮮で重みがあり、私としても色々考えさせられました。
建物について、新しく建てたのではなく賃貸の一軒家を殆ど元の状態のまま使用しているそうです。リフォームしたのはトイレ、駐車場くらいだと教えていただきました。エレベーターはなく階段のみだそうです。
支援学校であったり、支援学級であったり、どうしても世の中は障がいのある/なしで分けられることが多いです。だからこそ、この場所では施設らしさ、福祉らしさみたいなものを取っ払って、あくまでも日常でありたいという思いがあり、元の家のままなのだと教えていただきました。
階段は確かに大人にとってバリアだと感じるかもしれない。でも子供たちにとっては遊び場であったり成長の場となりうる。また、困っているときに助けてもらうことで交流が生まれるかもしれない。
施設の中だけがバリアフリーだとしても世の中にはバリアが溢れているし、そういったものがすぐに全部なくなることはありえない。段差のない場所だけで生活することが無理ならば、やはりそれも日常として受け入れていけるようにするのも確かに子供たちにとっては必要なのかもしれないと思いました。
果たして何をバリアとして、何を排除していくべきなのか。
目線を変えれば段差一つでも違う見え方がするのだなと驚きました、
1回目では送迎と散歩についていかせてもらいました。
支援学校の方に行って一人の子を乗せ、UBUN荘へと送り届けたあとは、すぐにそのままもう一つの車に乗って、公園へ。
水の森公園に初めていきました!
物をたくさん入れたキャリーカートを入れて上の方のベンチがあるところまで坂を上り、レジャーシートを敷いておやつの時間。バギーから降ろして、ジュースを飲んで、ゼリーを食べるのを見守りました!最近口から食べられてなかったので、飲み込む感覚を思い出してほしいとのことで、チューブではなく直接食べてもらうと聞きました。
抱っこさせてもらいましたが、そもそも私の筋力が弱りすぎていて立ち上がれず……、バギーを押して坂を上るのも結構大変で、体力は確かに必要かもしれない、とお話を職員さんとしていました。山を登るのは流石にバギーでできないので、その職員の方がだっこして少し山の中を歩いていました。バギーや荷物を置いて、階段を登っていくのにはびっくりしましたが、その子がとてもにこにこしていたので自然と触れ合うのって大事なんだなと引きこもりがちな私も実感。
その後、トイレにもついていきましたが、多目的トイレはあるもののベッドを降ろすとバギーが入らない!
閉じてても入る広さではないので、結局ベッドを降ろしてから、バギーから運び上げて、外に置いたままベッドに寝かせる。
ここでまた問題があり、ベッドに寝かせると落ちてしまう可能性があるので手で押さえなくてはいけませんが、そうすると扉の鍵を閉めるのも大変。バギーが入れないから荷物をわざわざ手でまた持ってこなければならないなど、大変な状況でした。
そもそもベッドがないトイレもたくさんあるし、あってもこんな問題があるんだなとリアルを体感しました。
それに、住宅にはトイレにベッドがあることはないですよね。だから親御さんはリビングでおむつを替えたりする。でも、今回付き添わせてもらった子は中学1年生だそうです。一人でトイレはできないけれど、それじゃあこの子のプライバシーはどう守っていけばいいのだろう、そんなことを聞きました。改めてすごく大事だけれど難しい問題だな…と……。
それから車でまたUBUN荘に戻り、あっという間に家に帰る時間です。
私も付き添わせてもらい、本当にありがたいことに保護者の方にお話を聞くこともできました。
おうちは一軒家で、工務店が売り出していた一軒家を購入したそうです。スロープはないけれど階段が少ない家を選んだという話でした。しかし、玄関にそもそもバギーが入らないので抱っこして運んでいるそうです。お風呂やトイレにもスペースはなく、苦労する部分は多い、でも改修も簡単にはできないので難しいと。また、雨の日に車から濡らさずに運べるようなカーポートはつけたいけど、家の構造上どうしても玄関までの道全部をカバーするのは難しそうだと聞きました。
もし改修するならまずは玄関を引き戸にするとのことでしたね……。
確かに車椅子が過ごしやすい空間って研究、開発されているけれど現実で反映できる家庭はかなり少なそうです。
どうするべきかとても悩んできました。
一日まるまる見学させていただいた日もあるので、それはまた後日記事にします。
色々あったのに写真を一日目は撮り忘れました。