女子大生の就職についての記事だ。
就活生の間で、一般職(事務職)は今でも人気があります。実際、企業が募集要項に一般職と一言入れるだけで、多くの学生からエントリーがありますし、一般職向け会社説明会を告知すると、予約が殺到します。

ただし、近年は各社とも一般職の採用人数を減らしています。理由は大きく2つあります。1つは、ロボットにより業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI(人工知能)などの導入が進み、一般職の仕事自体が減っていること。
2つ目は、女性社員の定着率が向上していることです。女性の社会進出が進み、結婚や出産後も働きやすい環境が次第に整ってきたことで“寿退社”をする人が減少。退職する社員がいなければ、補充の必要もなくなります。
では今まで一般職に就いていた文系女子学生は、どこに就職しているのでしょうか。ここ数年、増加傾向にあるのが、SE(システムエンジニア)職らしい。
例えば、昭和女子大学の2022年度の卒業生のうち、SEは18%。総合職(33%)に次いで、2番目に多くなっています。東京女子大学では22年度の現代教養学部の卒業生のうち、SEが14.1%と3番目に多い。日本女子大学の22年度就職状況を見ると、11.1%がSEで、総合職、事務職に続いています。
事務職は仕事のイメージが湧きやすいものの、そもそも採用人数自体が少ない。将来的にAIに取って代わられる可能性もあり、先が見えにくく不安がある。
営業職はどうか。ノルマがきつそうだったり、顧客に頭を下げたりして疲れ果てるイメージ。自分だけのスケジュールで動きづらく、家庭生活や子育てとの両立は難しそう……。そんなふうに考える学生の選択肢として、SE職が浮上してくるのです。
文系の多くの学生が、就職活動を始める段階では、「ITは専門領域だから自分には関係ない」「SEなんて私にはできない」と思っています。
そうした学生の持つイメージをひっくり返すには、情報が必要です。IT企業は「未経験でも教育体制が充実しているから大丈夫」と説明します。加えて、将来性や働く環境の良さもアピールします。学生は「福利厚生が手厚い」「給料が高い」「手に職をつければ、自分である程度コントロールして仕事ができるようになる」といった話を聞くわけです。

以上が記事の骨子だが、このSE職とはどんなものなのか? 実は私もメーカーのSEだった人です(^^)。
確かに入社時はド素人だが、コンピュータエンジニアとして1年近い集合訓練を受けます。訓練の後は即戦力としてフィールドに出なければならなかったのです。当時は勿論女子はいませんでした。
当時のコンピュータは専門職であり、特殊な分野として長い訓練を受けたのです。その後フィールドで経験を積んでいきます。コンピュータの実施訓練が多く、当時の大型コンピュータは高価で、夜間の徹夜実習や実務も当たり前で体力勝負の一面もありました。
今の女子でも研修によってできるSE職とはとんなものか?