今でも、よく憶えているのだが、リハビリのとき、自分が前みたいに企画できるのか、不安で仕方がなかった。
スタッフに、パソコンでパワーポイントを使わせてもらうようにお願いし、企画書を作ったっけ。
企画内容は、忘れてしまったが、自分のなかでは能力が失われていないことに安堵した。
退院してからも、ちょくちょく企画はしていた。
もともと、専門学校で広告の企画を勉強していた。
広告のコピーだったり、イベントの企画だったり。
制作会社の代表が先生として監修してくれていた。
高校当時、勉強も好きではないし自分でしかできないことをしたいと思って志望した。
専門学校を卒業して、企画に携わりたいとは、今思うと何とも浅はかだ。
でも、2年で卒業できたので、リーマンショックが弾けた直後だったため、なんとか広告業界には潜り込めたのだ。
おかげで、TV-CMやラジオCMの企画で賞もいただくことができた。
何が、作用するか、なんとも分からないよね、ホント、そう思う。
障害を負っても、今回、パンフレットの構成でご指名をいただいたのだ。
気合が入らないわけはない。
ただ、力み過ぎないようにしないと。
それだけが、心配なのだ。