フィジカルモデリングシンセとかいうとかっこいいかしら?

音の出し方・鳴らす方式・音の出方??みたいな何やら物理的な考え方を使ったシンセサイザーのことだ。

「物理」とかいう時点でアウトだよね。

万能型なシンセサイズ方式とは言えないけど、こうゆう方式だと簡単に作れる音とかあるんだ。

苦手な音もあるけど。

 

で、もっとかみ砕いてみると。

●アコースティックギターの音の出る仕組み

1.弦を弾く(指ではじいたり、ピックで弾いたり)

2.弦が振動する。

3.ボディーが共鳴して音となる。

●バイヨリンの場合

1.弓で弦を擦る

2.弦が振動する

3.ボディーが共鳴して音となる。

●ピアノの場合

1.鍵盤をたたくとハンマーが弦をたたく。

2.弦が振動する

3.ボディーに共鳴して音が出る。

●クラリネットの場合

1.息を吹き込む

2.リードが振動する

3.管が共鳴して音が出る。

●トランペットの場合

1.息を吹き込みつつ唇を震わす。

2.唇の振動がマウスピースを揺らす。

3.管に振動が伝わり音が出る。

●太鼓の場合

1.太鼓を叩く

2.太鼓の革が振動する。

3.太鼓の胴に共鳴して音が出る。

 

と、ま~こんな感じ。

一番最初の動作としては

●たたく

●擦る、または震わす

の大きく分けると2種類となるんだ。

 

物理モデリングシンセサイズはこの仕組みを用いためんどくさい仕組みだ。

◇初期の音の発生源を叩く(クリック)と擦る(ノイズ)にわけ、これを組み合わせて使う。

◇で、次に振動がどのように作用するのか。

◇どのように共鳴するのか

と大まかに3点だ。

 

で、割と解り易いかもしれないシンセとしてイメージラインの「SAKURA」で説明してみる。

こんな感じなのだけど、

 

で、セクションをザクッとしてみるとこんな感じだ。

 

●●さてさて、ここからが物理シンセサイズの本題。●●

まずは、デフォルトの状態にして、音の出る原理を調べてみる。

 

デフォルトにするともはやなんだかわからないけど、そこから始めないと説明もつかない。

とりあえずは共鳴装置(レゾネーター)を全部OFFにする。

 

で、しんせによって様々なのが振動の仕方のパラメーターなんだけど、

とりあえず、下のような図のようにする。

この状態で本来の音の出しからの部分が解るんだ。

ここの部分は通常シンセでいうオシレーターという言い方をしないので注意ね。なんていうんだろう?

 

これがいわゆる音の出し方をつかさどるパラメーターなのだけど、

クリックをノイズを発生させるためだけのパラメーターなんだ。で、これが肝。

 

さて、一個上の図で、「振動を止める」パラメーターがあるのだけど、いわゆる「ダンパー」でダンパーが効いていると振動体が震えなくなる。ミュートした状態だ。

なので、これを解放してあげると、音がそれらしく出始める。

 

で、まとめると

上記二つのパラメーターをあれこれ調整すると音の素体が出来上がる。わけです。

 

意外と簡単でしょ???

そんなわけないか?

 

最後に一つだけ。

物理シンセサイザーで音作りするときの注意なんだけど。共鳴体のなかで、注意しないとハウリングを起こす。

音量にはくれぐれも気を付けてね。

 

叩くとか、こすりつける、または息遣いの表現は物凄くリアリティが出せるので面白いと思うんだけど、とっつきにくいね。

 

有名どころではREAKTORのPRIZMがあるけど、モジュレーターやフィルターの設定が複雑なんで、マンドクサ。になるけど、良いカモ。

 

もっと解り易いのはu-heの無料シンセの「トリプルチーズ」なんだけど。

 

ま~シンセ大好き諸君は色々いじくってくれたまえ。

 

All The Best,