献本いただきまして、昨日受け取ったこちらの本。
パラっと読み始めたら止まらず、
とても面白くて一気に読みました。
長いお付き合いである
HSP専門カウンセラー武田友紀さんと、
1年半くらい講座に通っていた
精神科医の名越康文先生の対談本 ということで
以前から楽しみにしていました。
*身体の特徴から資質を観る「体癖論」という
なかなかディープな講座に通っておりました。
主旨は、タイトルにもあるように
HSPという気質 と
トラウマ由来の過敏さ・生きづらさ の違いを示し、
トラウマとどのように付き合い、
解消していったらいいのか?
対談形式で解説されている本です。
メインテーマへのコメントは
トラウマ治療の専門家の皆さんに
お任せするとして
私はこの本を通して、
「人はどういうプロセスを経て、
自分・社会と出会い、つながり、根差すのか」
・・その物語を読ませて頂きました。
特に印象に残った箇所は、こちらです。
(太字・改行は引用者)
(太字・改行は引用者)
私の場合は共同体感覚の対象が「繊細さん」なんですよね。
私は繊細さんたちに心を育ててもらったと思っているんです。
(武田友紀、名越康文『これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本』p.209)
対談の前半では特に武田先生の経歴、どのような経緯を経てカウンセラー になられたのかをお聞きしたいと思った。
というのも私がまだ大学の精神科医局の研究生だった頃、ある先輩が、「精神科医になる資質とは何か、と学生に聞かれたら、よほどの因縁がなければならないほうが良いと答えるようにしている」とおっしゃっていたことが脳裏にあったからだ。
カウンセラーも余程の必然がないと成立しない職業である気がする。
(同 p.227)
カウンセリングやコーチング、
コンサルティング、スピリチュアル・・・
人の相談に乗ったり後押しする仕事を
生業として始め、続けていく人たちは
そこに その人の人生としての必然性 が
あるものです。
自分自身を生きていたら、そこにたどり着く
ということ。
それがどのように起こっていくのか・・が、
本書で、武田さんのエピソードや名越先生の
語りを通じて、書かれていました。
どんな領域であれ
「セッション」を仕事にしたい人・している人は、
一度読まれてみると、
色んな角度から発見があるのではないかと思います。
今後、何度か読み返す本になりそうです。