NDロードスター用 DSPコントローラーパネル | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

“Iwama Yuki Audio Garage”、通称
新ガレージでのスピーカーシステム取
り付け作業も、12月はメルセデス
W124-500E、S124-300TE、NDロードス
ターとこなして、ようやく軌道に乗っ
てきました。新年はお正月明けから、
NDロードスターとA124(=W124のカブ
リオレモデル)の調整と、S124のサブ
ウーファー取り付けと2台の2024年型
NDロードスターへの3Dフルシステムの
取り付けが決まっています。2台とも
1月納車の予定だそうで、納車・即新
ガレージへ入庫という、なんともあり
がたい予定を組んでいただいています。


3Dシステムを構成する際に使用する
DSPパワーアンプは、これまで皆さん
に楽しんでいただいてきたaudison AP
シリーズが生産終了になったことを受
け、新たにラインナップされたAFシ
リーズに切り替えました。



新旧この2シリーズのコントローラー
には互換性がなく、LCDパネルにイン
フォメーションが表示される従来のタ
イプから、1つの大きなダイヤルに表
示される複数のLEDドットの色やパ
ターンで操作状況を把握するタイプに
変更されました。

この新しいコントローラー、こんなに
シンプルな1ダイヤル式でいったいど
のようにDSPアンプの操作ができるの
かと想像もつきませんでしたが、実際
に使ってみると、とても操作感がよ
く、LCDパネルの文字を運転中に読む
ことが実際は無理だったということを
考えると、プッシュするたびに操作
モードがLEDの色とともに切り替わり、
ドットの数や点滅で状態を把握すると
いうUIデザインの秀逸さが光る優れも
のだったりします。

ただ、コロンとしたこのダイヤルをど
うやって機能的に格好よく取り付けよ
うかと。ダッシュボードに大穴を開け
るか、両面テープでその辺りに貼って
ください的なインフォメーションしか
なく、それはないよなぁ……と。

で、NDロードスター専用の取り付けパ
ネルをつくってしまいました。



シフトレバーの奥にあるUSBソケット
とカーナビ用SDカードスロットのユ
ニットが取り付けられている場所に、
ピッタリ取り付けられます。もちろん
車両の改造なく、完全なボルトオンで
す。

マツコネにつながっているUSBソケッ
トと3.5mmアナログステレオジャック
は、新設するコントロールパネルにそ
のまま反映されます。ナビデータの更
新時にしか出番がないのに、操作パネ
ルの一等地を広々と専有していたSD
カードスロットルは、操作パネルの裏
側に下がってもらいます。SDカードは
延長コード付きソケットで助手席の脇
の見えないところに引き出しておくの
で、更新作業もこれまでのように簡単
に行えます。

2つのUSBソケットには、天地の方向
性のないリバーシブルタイプを使って
いるので、もうUSBプラグの表裏を確
認して差し込む必要はありません。

USBソケットのレイアウトにも工夫を
凝らしました。上下のソケットの間隔
を広く取り、かつ互い違いにレイアウ
トすることで、どちらのUSBプラグも
広い面を指先で掴んで抜き差しできま
す。これまで狭いところにプラグ横の
狭い面をそっとつまむよう指を差し込
んで、表裏を気にしながら抜き差しす
る必要があったUSBプラグの扱いから、
徹底的に気遣いの必要を消しました。

また、カープレイ用の差込口が指定さ
れている仕様の車両では、そのための
ソケットを下側に設定しました。まず
最初にソケットを利用する可能性が高
い運転者が使用するソケットを下側に
設定することで、助手席に座った人が
後からプラグを差し込もうとするとき
の操作がとても楽になります。先に差
し込まれているプラグの影に隠れたソ
ケットを探るように操作する必要がな
くなります。

3.5mmミニプラグ用のソケットも、
USBプラグが2つ差し込まれている状
態でも、プラグの周囲に指先が入る空
間を確保する位置に設定したので、抜
き差しをとても自然に行なえます。思
わずケーブルを引っ張って抜きたくな
るようなことなく、しっかりプラグ部
分を指先でつかんで抜き差しできます。

肝心のDSPパワーアンプコントロー
ラーのダイヤルも、指先がしっかり逃
げられる空間を確保するレイアウトを
探って位置を決めています。

そして、USBプラグの抜き差し、3.5mm
ミニプラグの抜き差し、軽いクリック
感を伴うDSPコントローラーの操作の
すべてが、カツンと硬質で乾いた心地
よくて高級感に溢れた質感を伴った体
験になります。


【NDロードスター用DSPアンプ
  コントローラーパネルの操作の動画】



なんだそんなことと思うかもしれませ
んが、人が触れるところの感触がその
クルマの印象を極めて大きく左右する
ということ。実は、わたしが最初に購
入したメルセデス・ベンツW126-500SE
というクルマをバラバラに分解したと
きに気づいたことなんです。W126の
車内側のドアハンドルの周りを囲む装
飾枠部品、なんとアルミの鋳物製なん
です。クルマから降りようとするたびに
指先がコツンって当たるじゃないですか。
そのたびにコツンと硬質な感触が乗員
に伝わるわけです。高級だと感じる
か、守られている安心感を感じるか、
その辺りは人それぞれだと思います
が、Sクラスの演出としてプラスであ
ることは間違いないように思います。
ちなみにW124の同じ部分は、Sクラス
が買えるほど高額の500Eであっても、
プラスチック製です。メルセデスとい
うクルマは、排気量の大きさやモデル
の新旧以上に、クラス分けのヒエラル
キーをオーナーに担保することで高級
車としてのブランド価値を築いてきた
メーカーなんですね。話がとんでもな
い方向に脱線しました。

指先が触れるといえば、コントロール
パネルで使用している6つの小さな固
定ねじは、黒メッキのステンレス製
だったりします。え? と思うほど高
いねじなのですが、指先が触れるって
いうことは鉄製だと錆びるよね? と
いう理由だけで、何倍も高価なステン
レス製ねじを迷わず採用しました。

どこもかしこもそんな調子で、車両無
改造で取り付けるため、触れたときの
感触に高めるため……そうそう、あと
USBソケットの金属部分が外から丸見
えになっていないMacのコンピュータ
と同じ感じに仕上げたいとか、そうい
うこと事をすべて盛り込んだ仕様で仕
上げました。写真を見てもらえばわか
ると思いますが、ただのパネルではな
く、実は取り付けたら見えなくなるパ
ネルにこんな凝った加工が入っていま
す。



巨大な2種類の厚みのCFRP(ドライカ
ーボン)ボードから切り出した部品が
ドサッと届きました。一体全体なにや
ってんだろうって金額の請求書がくっ
ついてきましたが、まあそれはそれは
惚れ惚れするものができあがりました。

このコントローラー用パネル、ヤマグ
チスピーカーシステムを楽しんでいた
だいている方で、audison AFシリーズ
DSPパワーアンプの導入時にご提案さ
せていただきます。


価格は4万円(税別)です。




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してください。ブログよりも更新が楽
なので、スピーカーシステムの話、ク
ルマの話、はるかにたくさんの発信を
しています。簡単な動画ですが、スピ
ーカーシステムの音を車内で録音した
ファイルも、Facebook内にはたくさ
んあります。鑑賞だけならアカウント
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飛べます。

山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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