
NBロードスタースピーカーシステム
が完成しました、というお知らせを、
昨日このブログでしました。
この完成によって、マツダロードスタ
ーのどのモデルを大切にされている方
にも、スピーカーシステムを楽しんで
もらえるようになりました。
そのことを皆さんに報告させていただ
く意味も込めて、4月24日(日)に
大分で開催される「ロードスタージャ
ンボリー」にNA、NB、NC、ND
の試聴車を用意して、参加させていた
だくことにしました、というお知らせ
も、昨日のこのブログでしました。
※「ロードスタージャンボリー」への
参加には、事前の申し込みが必要です。
参加台数の残り枠がわずかになってい
るようです。ぜひ、上のリンク先を訪
ねて、参加申し込みをしてください。
スピーカーシステムは、わたしが一人
でゴソゴソとやっているようなちっぽ
けなことですので、たいへん申し訳あ
りませんがいつでも試聴していただけ
る環境を用意することはできません。
ですので、もしわずかでも“どんな音
がするんだろう?”とご興味をもって
いただけるのであれば、どうか今回の
ような機会を利用してください。1〜
2年に1度くらいの割合で自主的に試
聴会を開催していますが、遠方だとあ
っという間に数十万円の遠征費が掛か
りますし、それをスピーカーシステム
の価格に載せなければならないような
ことになるのはわたし的には悪循環に
思えるわけで、豪華な化粧箱を作るつ
もりがないのと同じくらいぜひ避けた
い流れだったりします。会場を提供し
てくださるショップのオーナー諸氏に
もなんのお礼もできていませんし、ね。
なにひとつ、自力でできていることな
んてないわけで……お恥ずかしいこと
です。
いろいろ対策を考えているのですが、
まだもう少し時間が必要です。
ふと思いついたのですが、Facebookの
グループ内にわたしが投稿した(メン
バーが投稿してくれた)動画を何枚か
ここに貼り付けておきます。どれもス
マホで録ったものなので、雰囲気のか
けらくらいしか伝わらない(特に
BassPLUS+はほとんど音を発生しない
ので録音できません)と思いますが、
ぜひ観てみてください。
音源の権利者による著作権の扱い方針
の違いにより、リンクの貼り付け方法
が異なりますが、ロードスタースピー
カーシステムの各モデルごとに、1つ
2つ、貼り付けておきます。
【NB】
まずは完成したばかりのNB用から。
1つ目は、車体に取り付けて最初に音
を出した時に撮った記念写真のような
動画です。まだ内装材がバラバラです
ね。サブウーファーはありません。ヘ
ッドユニットは、イコライザー等なに
もさわっていない全くのフラットです。
ツィーターとメインスピーカーのネッ
トワークハーネスは、NAtype3.5用
と同じ数値で仮接続した状態です。
BassPLUS+は付いていますが、音では
ないので記録されていません。
十分な低音が出ているように聞こえま
すが、この程度では走り始めるとあっ
という間にどこかに消えてしまいます。
かといって、バンバン低音を付け足し
ていくと、車内にいられないほどうる
さくなってしまいます。幌を開けて走
っているときでもドキドキするほどの
低音と、そして助手席の同乗者と会話
が楽しめるほどの快適な車内環境の両
立。そんなことってできるのか、とい
うところをなんとかしたい、というの
がロードスターで音楽環境を作る上で、
とんでもなく難しいところなんです。
2本目は、動画の埋め込みができなか
ったのでリンクを貼っておきます。
Facebookのメンバーの方が、試作中の
NBスピーカーシステムを聴いてくだ
さり、グループ内に感想と共に投稿を
してくださった動画です。
『NBスピーカーシステム・感想』
【ND】
次、ND、いきます。
NDの1本目は、NR−AをDSPで
はない一般的なパワーアンプを使った
フルセットで仕上げた仕様です。ヘッ
ドユニットは、純正のセグメントオー
ディオをそのまま使っているので、シ
フトレバー奥のUSBソケットに
iPhoneをつないで鳴らしています。
よく、NR−Aや990Sのセグメント
オーディオは、音質が最悪だから、社外
品のヘッドユニットに交換しないと話が
始まらない、なんて記事を見かけますが、
本当にそうでしょうか? 上を見ればキ
リがないのがオーディオの世界ですが、
社外ヘッドユニットに交換したそのNR
−Aは、車両をまったく改造することな
くカタログ写真のままのインテリアデザ
インを保ったまま、セグメントオーディ
オで普通に再生しているこの動画の景色
から聞こえる音楽を超えるほどの感動体
験を実現できているでしょうか? そこ
じゃないんです、というのが、わたしの
意見です。
これはBassPLUS+を追加した時に撮っ
た動画で、シートに座っている人だけ
が感じている特別な音楽体験は、残念
ながら動画では伝えられません。ここ
まで書いて気づいたんですが、この動
画のND用スピーカーシステムは、1
モデル前のND-Ver.1ですね。
2本目は、BOSE仕様ではないマツ
コネ車をフルセットで仕上げた仕様で
す。スピーカーシステムは、ND-
Ver.2で、パワーアンプはDSPでは
ない通常のものです。
最終調整中で、ぶつぶつ言いながら運
転席とトランクの間を行ったり来たり
しているのは、トランク内に設置した
パワーアンプの設定をいじっているわ
けです。ご覧いただいている皆さんの
再生環境によっては分かるかもしれま
せんが、サブウーファーの音がメイン
スピーカーの音域に少しかぶって、モ
ワッとしてしまっているのが気に入ら
ずに、行ったり来たりしているわけで
す。パワーアンプをいじる加減は、本
当にほんの少しなんですが、この動画
にはグンとよくなった瞬間が捉えられ
ています。冒頭の部分から、一旦トラ
ンクの方に振って、もういちど運転席
の方にカメラが戻った直後、動画のカ
ウンターで20秒目頃にフッとモワモワ
が薄くなって音の粒だちがグンとよく
なってるんですが、わかるかしら。。。
あ、もちろんマツコネのイコライザー
等の設定は、すべてフラットです。ま
たマツコネの機能は100%そのまま
なので、ハンズフリーフォンもそのま
ま使えます。もっと言えば、例えばシ
ートを社外品のフルバケなどに交換し
ても同じです。
【ND音合わせ中】
もう1本。この前の動画での最終調整
が終わって、オーナー氏に確認しても
らっているところです。ロードスター
用にスピーカーシステムを作り始めた
頃のことをご存じの方は、ツィーター
をデイトンオーディオ製からVifa製に
変えた仕様変更について覚えていらっ
しゃるかもしれません。実は、このオ
ーナー氏が以前乗られていたNAにD
SPパワーアンプを使ったフルキット
の装着をリクエストしてくださった時
に、「キース・ジャレットの『ザ・ケ
ルンコンサート』を愛車のNAのシー
トで聴いて運転しながら泣いてみたい」、
というようなことをぽつりと言ったの
が、あの仕様変更の引き金になったん
です。
この動画では、まさにその音源を流し
て確認してもらっていますが、ピアノ
の一音一音に脈拍のような揺動があふ
れるキースのタッチが画のように見え
てきませんか。あのツィーター変更は、
その表現をどうしても実現したくて、
行ったことなんです。
耳にツンツンしないのに立ち上がり鋭
く、高音鍵盤なのに肉厚感があり、音
割れしない……そのあたりは、もちろ
んその表現の前提としていろいろ試し
たことを覚えています。
音粒がよいということは、音楽を奏で
ることの前提でしかないと思っていま
す。感動的な音楽が身体に染みこんで
くるような環境って、そのさらに先に
ある出来事だと感じているんです。
【NC】
NCは、1本です。埋め込みができな
かったので、リンクを貼っておきます。
完成してから録音した動画が見つから
ず、なんと開発の真っ只中で撮った記
録動画しかありませんでした。メイン
スピーカーとツィーターに組み込むネ
ットワーク回路の設定を試していると
ころですね。クルマがバラバラの動画
で、ごめんなさい。
【NCネットワーク回路検討中】
【NA】
最後は、NAです。
2本の動画を紹介しますが、なんと現
行モデルのNAtype3.0/3.5の動画が
ありませんでした。なので、どちらも
1つ前のモデル、type2.5で撮った動
画です。
1本目は、なんのテストだったか覚え
ていませんが、何やら作業中の記録で
す。グローブボックスが助手席に転が
っていますものね。ヘッドユニットは、
パイオニア製DEHー970。なかな
かよい音がしますが、大昔の設計なの
で、なんと今どきFLACファイルが
読めない、Androidスマホを認識しな
いという骨董品のような仕様の現行販
売モデルではあります。パワーアンプ
は、audisonのSR4.300という小さな
4チャンネルパワーアンプで、トラン
ク内にサブウーファーを備えたフルセ
ットです。BassPLUS+は、この頃まだ
存在しません。
NA、2本目は、幌を開けて、エンジ
ンを掛けて、なんとブロアファンも回
っていますね。そんな環境で撮ってみ
た記録動画です。スピーカーシステム
はNA-type2.5で、基本的にこの前に
紹介した動画と同じシステム構成だと
思います。
なかなか聴いてもらえる機会がつくれ
ずに、本当に申し訳ないのですが、少
しは参照いただけたでしょうか。
こんなものを、コツコツと手作りして
います。
山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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