距骨下関節の構造と役割についめ | 山岸慎 ブログ 

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STUDIO KOMPAS渋谷店

距骨下関節の構造と役割について

こんにちは、STUDIO KOMPASです。今回は、足首の主要な関節である距骨下関節についてお話しします。足首は、日常生活からスポーツに至るまで、動きの滑らかさや安定性に大きな影響を与えています。その中でも、距骨下関節は重要な役割を果たしており、足首の複雑な動きを支えるポイントとなっています。

距骨下関節の基本的な構造

距骨下関節は、足首の骨である距骨と踵骨の2つの骨によって構成されています。この関節には2つの接触面があり、それぞれ異なる役割を持ちながら足の動きをサポートしています。

  • 距骨と踵骨の後方関節面: 足が地面に接触した際の衝撃を吸収し、安定させる役割を果たしています。
  • 距骨と踵骨の前方関節面: 足が前方に押し出される際の動きをサポートし、スムーズな移動を助けます。

この2つの関節面が、足首の安定性と動作の滑らかさを提供しています。

距骨と踵骨の接触面の形状

距骨下関節がどのように機能するかを理解するには、距骨と踵骨の接触面の形状を把握することが重要です。

  • 踵骨: 踵骨の上面は、縦方向に少し丸みを帯びており、横方向にはわずかな凹みがあります。この構造により、足の前後および左右方向への滑らかな動きを可能にしています。
  • 距骨: 距骨の下面は踵骨にぴったりフィットするように設計されており、これにより足首の動作が円滑に行われます。

関節面の相互補完性

距骨と踵骨の関節面は互いに補完し合い、まるでパズルのようにぴったりと合わさる構造をしています。この形状の組み合わせが、足首に安定性と柔軟性を同時に提供する要因です。

  • 踵骨前方の関節面: この面は、わずかに凹んでおり、距骨前方の関節面にフィットします。
  • 距骨前方の関節面: こちらも丸みを帯びており、踵骨との理想的な接触を実現しています。

距骨下関節の動作と安定性

距骨下関節のもう一つの重要な特徴は、立っている時に関節面が完全に一致し、足全体の安定性を確保することです。特に、立位での安定は、日常の動作において非常に大切です。

  • 立位時: 距骨と踵骨の関節面が正確にフィットし、体重を支えることで、安定した姿勢を保つことができます。
  • 歩行やジャンプ時: これらの動作では、関節面がわずかにズレることがありますが、これが足首の柔軟な動きを可能にします。

まとめ

距骨下関節は、足首の動きと安定性を支える重要な関節です。特に、日常の歩行やスポーツにおいて、距骨下関節の機能がしっかりしていることで、怪我のリスクを減らし、動作をスムーズに行うことができます。この関節の構造を理解することで、トレーニングやリハビリの際に役立てることができます。


この記事を書いたトレーナー

山岸慎(やまぎし まこと)

パーソナルジム STUDIO KOMPAS渋谷店



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