難波津焼手びねり体験 BY 舞洲陶芸館 前篇
南港の舞洲にやってきましたぜ。
ここにはサーキット場やキャンプ場といったアウトドア関係の施設がある人工島です。
そんな中、訪れたのがロッジ舞洲の向かいにある『舞洲陶芸館』です。
ここで陶芸体験をしようとやってきた訳です。
陶芸館へ入る前に隣の小山が気になって見てみると、そこには「関西最大級の登り窯」というノボリが掲げられています。
階段を上ってすぐに登り窯らしきものがありましたが、入口は施錠されているので中の様子を確認することができず。
ただ、どこかで見学が可能というのを見たような気がするのですが・・・スタッフの人に声をかければよいのかもしれませんね。
この登り窯について陶芸館のパネルに説明が書かれていました。
山の斜面を利用して釜が5層にも分かれて作られているんですね。
自然の薪を使って火入れから昼夜6日間かけて焼きあげる伝統的な新窯焼成で、薪の灰が作品にかかることで電気やガス窯では味わえない魅力的な作品が仕上がるとか・・・。
ここの小山から六甲山や生駒山を見れるパノラマビューを楽しめることができます。
天気は良かったのですが、若干モヤがかかっているので明石海峡大橋を眺めることはできませんでした。
それにしても素晴らしい眺めですねー、春のような穏やかな季節の時に弁当持参して景色を眺めながら食べたら最高でしょうな。
舞洲陶芸館内には『舞土』というカフェが入ってます。
舞洲の土と関西弁の挨拶である「毎度」をかけてるんでしょうな。
コーヒーや紅茶といった定番商品はもちろんのこと、舞洲ゆり園で出されているゆりハーブのダージリンティーも提供しているようです。
そしてその飲み物を入れている容器もここで焼かれた陶器を使用しているそうです。
館内へ入ります。
ひっそりとしているので、ここへ来ているのはわし等だけかと思いきや、たくさんの団体客が館内を出て行きました。
館内にはたくさん窯出しされた焼成品が並んでいて購入することもできます。
別の部屋では陶芸家作品コーナーが並んでいて、購入することもできます。
タイトル『旅する鳥』。
うーん、どこの部分が鳥なのかイメージが湧きません。
値段は15.000円。
えらい毒々しいたまねぎのような飾り物が・・・。
タイトルは『禁断の果実』
果実やったんですか・・・野菜やなかってんね
価格は25.000円と、ちと値段が張ります。
やはり金メッキを多用してるからかな・・・?
うーん、これは津波を表してるうずまきのようにも見えるし、左下に赤い点があってその下には唇のような形もあります。
ミュータントタートルズの横顔のようなイメージをわしは感じたのですが、タイトルは・・・。
『満ゆく時間』
表現を形に表して人に訴えていくというのは難しいですなぁ~
価格は15.000円也。
一番センスがあって、発想が凄いなぁ~と関心したのは『リーゼント箸置き』
リーゼントに箸を置くという発想はたいしたもんです(笑)
おまけにリーゼント部分には一言文字が入ってる凝りようですし・・・一つ600円からとなってます。
陶芸教室の料金は事細かく分類されていて、わし等は1日体験コースの『手びねり体験』をチョイス。
奥の作業場へ通される途中に電気窯、ガス窯がありました。
登り窯だけかと思ったのですが、作品によって使い分けているようですね。
奥の作業場は別の建物になります。
使用される粘土は難波津土と言われるオリジナルで、築港~咲島間の地下鉄工事で掘り出された海底下10~20mにある地層から採取されたもので、花崗岩質の風化鉱物や粘土鉱物など混じり合った堆積物。
こいつは鉄分の含有量の多い低火度鉱物で、そのまま焼成すると褐色系から黒色に発色するのが特徴だとか。
スタッフの人から作り方のコツを教わり、台座の上で粘土を重ねていきます。
重ねていくたびにどんどん広がっていきますが、意識的に広がらないように内側内側へ重ねて積み上げていきます。
多少いびつな形でも広げるのは後で修正できるからです。
嫁はんの作品。
最大2つまで作ることができますが、ちと粘土が足らない感じ。
欲ばらんと無難に1つ作った方がいいですね。
えらい、いびつな形になってますが意図的にしたとの事。
千利休の作り方を真似したんやって。
これがわしの作品。
結構、上手に作れてません?
埴輪を作ったときには悪ふざけで作りましたが、今回は結構本気で取り掛かりましたからね。
これはお茶を煎れて飲むのではなく、毎日食べてるヨーグルトの容器にしようと考えています。
後はスタッフの人におまかせして焼きあがるのを待つだけですが、最後に陶器に塗る釉薬を選びます。
手びねりでは10種類程度の中から選びますが、他の陶器では20種類の中から選べるようですね。
この数多い釉薬の中で、舞洲陶芸館オリジナルの釉薬もあります。
作品の仕上がりは次回の更新にて。