出入橋 きんつば屋
フードソニックの続きです。
中之島をダラダラ歩いていると目に入ったのが『蛸の松』。
江戸時代、ここ中之島では諸藩の蔵屋敷が立ち並んでいて、その屋敷前には自慢の松を植えられていたそうです。
その中でもひと際目立っていたのが久留米藩と広島藩の境にあった『蛸の松』です。
ただ、『蛸の松』は次第に樹勢が衰え始め、明治時代後期にはついに枯死してしまったそうです。
現在、植えられえている松は当時の風趣を偲んで植樹されたもの。
道理でちょいと小ぶりな松の木やなぁ~と思ってたんです。
実際の松は上記のような立派なもので、枝ぶりが蛸の泳ぐ姿に似ていることから『蛸の松』と呼ばれていたようですね。
ただ、実際に『蛸の松』があったのは緑の丸印で、現在は赤い丸印の場所にあります。色んな諸事情で同じ場所には再現できなかったんですなぁ~。
なんでも『蛸の松』はあの福島正則が植えたとか・・・もうその松を見ることは叶いませんが、切り株の一部は大阪教育大学天王寺キャンパスに保存されているそうです。
えらい離れた場所へ移されましたな。
周りを散策しながら次にやってきたのは『出入橋 きんつば屋』です。
一見、生活道路なので分かりづらい場所のように見えますが、奥に見える道は国道2号線。そして右手に見える高架は阪神高速の出入橋インターです。
店内に入ってみると、十数名ほどしか座れないスペースながら落ち着ける雰囲気です。
この時はわし等以外に1人のお客さんしか店内にいませんでしたが、ひっきりなしにきんつばを買って帰る人がいました。
食べられる和菓子は4種類。
税込みでポッキリ価格はありがたいですね。
まずはお店の名前にもなっている『きんつば』を食べてみます。
3つで300円。
一口サイズで十三の和菓子屋『喜八州総本舗』で買ったきんつばの4分の1の大きさです。
喜八州総本舗のあんこもあっさりしていますが、こちらのきんつばもあっさりとしていて美味しいです。
個人的にいえば、こちらの『出入橋きんつば屋』に軍配が上がりますね。
そして次はあべ川餅です。
こちらはお餅が3つ入っていて、きなこがてんこ盛り。
まんべんなくつけても、めちゃくちゃきなこが余ります。
勿体ないので、皿を舐め倒すか、お餅だけにお餅(?)帰りしたいのですが、さすがに余ったきな粉だけ持ち帰るというのは明らかに貧乏くさいので残しました。
かなり後ろ髪を引かれる思いでしたけどね(どんだけ貧乏くさいねん)。
お餅はとてもやわらかくて美味しかったですよ。
お持ち帰りも当然できますが24個とか30個といったまとめ買いの量ですね。
値段を見ると24個で2500円、30個で3100円ですから化粧箱代として別途100円を上乗せしているって感じです。
『出入橋きんつば屋』の隣り・・・国道2号線沿いには立派な銅像が建っております。
誰かいな・・・と見てみると車のパーツ等を販売しているオートバックスの創始者のようです。なんでこんな場所に銅像が建ってんねん・・・と思ったら隣りにオートバックスがありました。
どうやらここ福島区がオートバックスの前身である末廣商会の創業地のようです。
この人は住野敏郎さんという方だそうですが、この銅像を見る限り、関西テレビの天気予報士、故福井敏雄さんに似てますね。
これは関西の、しかも40代以上の人にしかわからん話ですな。
そうそう、出入橋きんつば屋の話に戻りますが、うちの仕事仲間に聞いてみるとこのお店の事を知っていて、何度もきんつばを買って帰ってると言ってました。
結構、いくらでも食べられるくらいにあっさりとしているので、機会があればぜひ立ち寄って食べてみてくださいね。
出入橋きんつば屋
大阪府大阪市北区堂島3-4-10
℡:06-6451-3819
営業時間:10:00~19:00(土曜は18時まで)
定休日:日・祝日