めんたいパーク 大阪ATC | やまげのおでかけ暴走紀行

めんたいパーク 大阪ATC

わしは辛子明太子が好きです。

 

 

コンビニでおにぎりを買う時に必ず買うのは辛子明太子が入ってるものですからね。

 

そんな辛子明太子にまつわる施設が三田市にありまして、近いうちに行ってみたいと思っていた矢先に・・・。

 

 

 

大阪の南港にある『めんたいパーク大阪ATC』が2016年11月7日にグランドオープンしました。

こんな近い場所にできたのなら、わざわざ三田まで行く必要なんてありませんわな・・・という事でハイアットリージェンシー大阪で昼食を済ませた後に、ちょいと立ち寄ってみました。

 

 

 

ここへ訪れに来ているのは殆どが家族連れで、小さな子供が楽しめるように工夫してまして、塗り絵なんかも置いてます。

 

 

 

めんたいパークはかねふくがプロデュースしている施設で、イメージキャラクターは氷川きよしさん。

彼は一度千里中央で見たことがありますが、スラッとした細身で、やはり凡人とは違うオーラのようなものを感じました。

 

 

 

 

かねふくの社名は屋号から決まったそうで、かねふくの前身である東福水産株式会社が東福の福にカネを付けたものを屋号として使用していたことが由来。

水産業界では、かねふく=東福水産であり問題はなかったのですが、一般の人には屋号と社名が結びつかないので屋号である、かねふくと社名変更したそうです。

 

 

 

たらこの事を明太と言いますが、その由来は所説あるようですが初めてその言葉を使われたのは1652年に朝鮮王宮の食事を用意する役人の報告書『承政院日記』です。

 

その内容は、王様へ献上するタラの卵に、当時タラよりも価値が低かったスケソウダラの卵「明太卵」が混ぜられ問題となったことが書かれていました。

その時期からスケソウダラの漁が本格化して明太という名が広まっていくことになります。

 

 

 

この人は明太子の生みの親と言われている「樋口伊都羽(ひぐちいづは)」氏です。

明治30年代に朝鮮半島に渡り、水産業の創業を目指して元山でスケソウダラの仕事に就きます。

 

朝鮮ではスケソウダラの卵を食べてはいましたが、家庭用に少し食べられるだけで殆どが破棄されていました。

 

こいつは勿体ない、なんとか利用して日本向けに商品化できないものかと考えた末にスケソウダラの卵に細かく刻んだ唐辛子を合わせて塩漬けしたものを「明太子」と名付けて販売したところ瞬く間に大ヒット!

 

設立した会社である「樋口商店」は台湾や中国にまで明太子を広げることに成功しましたが、終戦により商売を続けることができなくなりました。

 

 

 

 

 

 

「たらこ」は何の魚の卵やねん・・・?

 

タラですな。

まぁ、「たらこ」というんやからそれくらいは分かりますね。

ほんなら、どのタラでもええんかい・・・ってな話になると当然違う訳でして、スケソウダラという魚のみ「たらこ」が取れます。

 

「かずのこ」や「キャビア」と同様、親は子よりも価値が劣るスケソウダラながら身の方はといいますと、かまぼこやフィッシュバーガー等に使われるそうです。

 

 

 

そのスケソウダラが取れる場所は日本海北部からオホーツク海を経てベーリング海、アラスカ海といった寒い場所でしか捕れません。

 

戦争によって輸入が途絶えてしまった明太子の味を懐かしむ人は多く、その声を受けて下関の業者が中心となって北海道産たらこを原料とした明太子づくりが始まりました。

 

その後、福岡の業者によって調味液型の製造技術が確立。明太子が産業として成長していきます。

 

 

 

 

ところが一難去ってまた一難・・・1977年(昭和52)、アメリカをはじめ各国が200海里漁業水域を設定したことで日本はアメリカ・ロシア沖の主要なスケソウダラの漁場を失ってしまいました。

 

この年はスケソウダラが高騰し、「たらこ・明太子のショックの年」と呼ばれましたが、その後、ロシアやアメリカ産の原卵をオークションで買い付け輸入することによって原料不足の危機を乗り越えます。

 

 

普段、何気なく食べている明太子ですが、様々な問題を乗り越えて今は食べたい時に食べられるようになったんですから有難いですね。

 

 

 

「たらこ」と「明太子」の違いですが、「たらこ」は塩漬けにしたもの。「明太子」は辛子明太子省略した呼び名で、辛子の入った調味液に漬け込んだものです。

 

 

 

辛子明太子の作り方ですが、まずはおいしさを左右するといわれる解凍技術。

-25度でやってきたたらこを専用の冷凍庫でゆっくりと20時間かけて解凍していくそうです。

 

そして解凍された原料を洗ってほぐし、表面についたウロコや骨を取り除きます。

明太子のプチプチ感を生み出す味の決め手は樽の中で塩水に漬け、温度管理をしてじっくりと一晩かけてゆっくり混ぜることだそうです。

 

 

 

 

漬けあがった塩たらこをもう一度漬け込むことで明太子が誕生します。

塩たらこの表面にある卵管や黒い筋である腹膜などを取って熟成調味液で漬け込み、48~72時間5℃の温度の冷蔵庫で熟成させます。

 

腹膜は通称「ヒゲ」と呼ばれる内臓の一部で食べても害はないそうですが、見た目が悪いから取り除いてるそうです。

このヒゲが毛髪に見た目が似ているために時折、「毛髪が入っていた!」という問い合わせがあるようですが、殆どはこの腹膜を取り除き損ねたものだそうですよ。

 

 

 

これは工場で明太子の選別をしている工程です。

 

 

 

 

めんたいパークでは、誰がどのような作業をしているか分担を明確にするため、エプロンの色を工程ごとに「水色」「ピンク」の2色に別けているそうです。

 

 

 

ピンクの色のエプロンをしている人たちは明太子の大きさごとに分けている作業をしており、1g単位まで細かく計量します。

最後に化粧辛子を振って容器に詰めます。

この時に振る化粧辛子は真っ赤ですけど、見た目ほど辛くないそうです。

 

 

 

 

選別基準は事細かに分けられてます。

 

 

 

試食コーナーやフードコーナーもありますよ。

 

 

 

旨そうだったのは明太子おにぎり。

1個380円もしますが、コンビニのおにぎりの2倍の大きさにしてるだけあってでかい・・・それだけでなく、このおにぎりはこだわりのある一品でお米は山形県産の「はえぬき」、のりは愛知県産の「鬼崎のり」を使用し、工場からできたばかりの冷凍されていない生明太子。

しかもどこから食べても具が当たるように明太子をぎっしりと詰め込んでいるという・・・

 

 

 

 

もう一つ魅力を感じる食べ物が・・・なんや、この見たこともない色をした豚まんは( ̄□ ̄;)

 

しかもこちらもおにぎりと同様、コンビニの豚まんの2倍はあろうかという大きさです。

なんでも横浜中華街の名店で作られたものだそうで1個300円。

どこのお店なのかは書いてませんでした。

 

なんか見たことがある形やなぁ~と思ったら

 

 

 

ドクタースランプあられちゃんに出てくるピンクのう〇ちに似てますね。

 

食べ物やのに、すんませ~んあせる

 

 

どちらも食べたい・・・めっちゃ食いたいえーん

 

しかし、これから食博に行かなければならない身・・・後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去ります。

必ず次回来たときには食べてやるぅ~(つД`)ノあせる

 

 

 

 

おみやげ品もたくさん取り揃えてるので、明太子好きな人はぜひ見て回ってくださいね。

 

 

めんたいパーク大阪ATC

〒559-0034

大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10ATCビル-ITM棟2階

℡:06-6616-0089

営業時間:11:00~18:30

定休日:無休