創業享保2年 細く長くのお付き合い 三輪そうめん山本
兵庫県揖保郡のそうめんで有名なのは「揖保の糸」、そして奈良で有名なそうめんといえば「三輪そうめん」。
そして三輪そうめんといえば、【三輪そうめん 山本】 でしょう。
昔、よくコマーシャルで宣伝をしており、歌もいまだに覚えています。
偶然ながらも通りがかりでお店を見つけたので、ここで食事を摂ることにしました。
店内に入るとものすごい種類の土産品が陳列されています。
その奥に進むと三輪そうめんを食べられる【三輪茶屋】があります。
店内はカラス張りということもあり、開放感があって和の中に洋をうまく取り入れた造りですね。
お茶はセルフ方式で紙コップでいただきます。
食べ物はシンプルに3種類
上は万葉、下は古都、そして写真にはありませんが山の辺。
基本的には寿司のボリュームの差とデザートが違うだけですね。
一応、説明するならば・・・
万葉はにゅうめんに柿の葉寿司が2つ、鱒寿司1つ、デザートには吉野葛もち。
古都はにゅうめんに柿の葉寿司が2つ、デザートには抹茶わらび。
山の辺はにゅうめんのみとなっています。
柿の葉寿司の大きさは握り寿司くらいですね。
嫁さんは柿の葉寿司が苦手なので、強制的に鱒寿司を奪われ、柿の葉寿司が3つに・・・・°・(ノД`)・°・
麺はコシがあってツルツルしたのどごしで最高どす。
やはり三輪にせよ、揖保にせよ、無メーカーのそうめんとの違いはこのツルツル感でしょうな。
ダシもカツオがよく効いていて、なかなか旨かったです。
ただ、具が圧倒的に少ないですね。
同じ吉野でも長谷寺近くで食べた【味処】のにゅうめんの方が具の量、ダシの味共に旨かったですけどね。
三輪そうめんに舌鼓を打った後は、同じ敷地内にある「麺ゆう館」へ入ってみます。
館内はこれだけ。
置いているものは実にシンプルなもので、誰もおらず資料館というよりも会議室に見えます。
昔、そうめんを作るときに使用された機械が展示されています。
現在はここで展示されているものよりも近代化が進んでおりますが、それでも人の手によって作られる過程が多いんですよ。
ちなみに「そうめん」と「ひやむぎ」の違いですけど太さが違います。
ひやむぎの方が太くて作る過程は機械式、そうめんは手延べです。
そして材料は小麦・塩・水、そして少量の綿実油だけで今も昔も変わらないそうです。
そいつをこねてこねて伸ばして何度も工程を経て、初め太かった麺がどんどん細くなっていきます。
そうめんは全国に数あれど、発祥の地はこの三輪なんです。
そして三輪そうめん自慢の品が「白髪」という製品で、モンドセレクション金賞を受賞しています。
この「白髪」の麺の太さはなんと0.3㎜!
他の地域のそうめんでこれほど細く作られる場所はないそうです。
宮内庁御用達の品ですぜ!
車で移動中に食べようと買ったお菓子。
そうめんのまだ太い段階でできたものをフライしたもので、素朴な甘さがあります。
これが実に堅い!
ハンパやなく堅い・・・歯の強さに自信のない方にはお勧めできません。
でも、後を引く旨さがあるんですよねぇ~。
家にたどり着く前に食べ切りましたからねぇ・・・。
三輪そうめん 山本
〒633-0072
奈良県桜井市箸中880
電話:0744-43-6661
営業時間:11:00~16:30
休業日:年末年始(12月29日~1月1日)
三輪山本 お食事処 (そば・うどん・麺類(その他) / 巻向駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5