かん袋の久留美餅(くるみもち)
大阪堺にある【かん袋】 のくるみ餅を食べにやってきました。
和菓子屋には珍しく人気のあるお店で(失礼)、常に人が絶えません。
駐車場もたくさんあるのに、あっという間に満車になる程です。
提供している品は2種類。
まずは「くるみ餅」
レギュラーとダブルがあり、シングルは350円、ダブルは700円。
ダブルになったからといって割安にはならないようです。
白玉の上にあったかい餡が乗っかっているシンプルなものです。
餡は緑色なんですが、抹茶でしょうか・・・抹茶の味はしないので何とも言えません。
ただ、餡の中にきなこが入っているようです。
ちょっと甘めかな。
もう一つは「氷くるみ餅」
これも同じくシングル350円、ダブルは700円。
こんな寒い時期に氷が乗っかかった餅を食べるんかいな・・・?と思うかもしれませんが、意外にも氷くるみ餅を頼んでいる人は多かったです。
先ほどのくるみ餅にきめの細かい氷が乗っているだけです。
でも、氷があると甘味が抑えられるので、わしはこちらの方が好みでしたね。
このお店は老舗でして、現在の主人は二十七代目になるようです。
かん袋の由来について抜粋しておきます。
かん袋は、鎌倉時代末期、元徳元年(1327年)に和泉屋徳兵衛が和泉屋という商号で御餅司の店を開いたのが始まりです。
五代目の忠兵衛が、当時貿易港として栄えていた堺に、明国等より入荷した農作物を利用して、塩味で挽き合わし餅をくるんで茶菓子を創案して、これを「くるみ餅」と名付けました。
その後、ルソンから砂糖が輸入され、甘味が加えられ現在のくるみ餅となりました。
徳左衛門の時代に豊臣秀吉が大阪城を築城し、その際に堺の商人衆へ寄付金を課しました。
文禄二年の春半ば、桃山御殿が完成したのを機会に、寄付金の礼として堺の商人納屋衆を招きました。その時、天守閣は瓦を葺く工事中でした。
瓦を運びあげるのは容易ではないと感じた徳左衛門は、毎日奉仕にでて、瓦を取っては次から次へと放りあげました。
瓦は春風に煽られて紙袋がひらひらと舞い散るように屋根に上がり、居並ぶ人々は感嘆の声を発し、これを見た秀吉が、「かん袋が散る様に似たり」と、その腕の強さをたたえ、「以後かん袋と名付けよ」と命じ、それより「かん袋」が、和泉屋の商号となりました。
株式会社かん袋
〒590-0964
大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1
電話 072-233-1218