閖上のはらこ飯
閖上にはらこ飯を食べに来た。閖上食彩館。鮭の切り身と、その煮汁で炊いたご飯といくら。見た目は宝石箱のよう。はらこ飯は宮城県の海辺(亘理から閖上)地区の秋のご馳走。1500円。山形の秋のご馳走と言ったら芋煮だが、山形では芋が土垂れか悪土か、肉は牛か豚か、味付けは醤油か味噌か、こんにゃくの切り方までにひどくこだわる。テレビも山形風と仙台風のバトル番組を企画するが、実際には仙台ではあまり芋煮にこだわりがない。というよりそれほど芋煮を重視していない。牛より安いから豚、仙台味噌があるから味噌にしている。野菜はその辺にあるもの何でも。里芋がなければさつま芋でも可、といった感じ。コロナ以来、仙台では芋煮会をするグループも減っている。山形ほど芋煮に強い思い入れはないようだ。仙台の大学に入ったのに、一度も芋煮会を経験しないで卒業して行く学生も増えている。食彩館では閖上港で上がった魚も売っている。秋刀魚も今年はよく取れているが、やや身が細いか。ワラサ。700円は安い。サザエ。これは庄内で取れたもの。他にもいろいろ新鮮な魚が。立派なイナダクロソイ、セイゴカレイ、ワタリガニこれは北限のしらす。しらす丼は生魚が苦手という人も喜んで食べる。