300年前、犀川から金沢城内に水を引くための石の導管。

低地から高地に水を引くため、昔は苦労した。ポンプがない時代はサイフォンの原理を使うしかなかった。
石同士がピッタリ合うように細工されている。継ぎ目はさらに粘土で固めて空気が漏れないようにしたのだろう。今なら合成樹脂のパイプがあるが、石工の技はすごいものだ。
金沢にはあちこちで歴史の断片が見られる。


今日は解禁されたばかりの蟹を食べに来た。
店は金沢駅前の「大名茶屋」。なかなか予約が取れない店だが、金沢の家内の母にお願いした。

ゆで加能蟹。
福井では同じずわい蟹のことを越前蟹、山陰では松葉蟹という。
どこも地物にプライドがあるので、金沢で「越前蟹」と注文しないようにしたい。

脚にブランドの証明タグが付けられている。(取り外し出来ない。)
身を蟹酢でいただく。

香箱蟹はズワイ蟹のメスのこと。
内子と外子は絶品。
メスは資源保護のため、12月末までで禁漁になる。(オスは3月まで食べられる。)

北陸でしか食べられないガス海老。
甘海老より大きく、身が締まっている。いわゆる「プリップリ」。
数が取れないのでこの時期、県内にしか出回らない。

しかし富山湾の甘海老も絶品。

イカ刺し。

日本海でしか獲れないノドグロの焼き物。身はコクがあって、なんとも言えない美味しさ。
もう言うことありません。

ついでに、泥鰌の蒲焼。
昔金沢のキリシタンが田んぼで採った泥鰌を蒲焼にして売り歩いたことが始まり。
かつては近江町で女子中学生が下校時に食べながら歩いていたものだ。(近江町は金沢市民の台所のような横丁だったが、今は観光客目当ての飲食店街に変貌してしまった。)

金石(かないわ)の樫田堂の酒まんじゅうをお土産にした。
皮のしっとりした柔らかさとあっさりした餡の甘さが人気。

腹一杯のまま、かがやきで帰仙。