会議中

 

電話が震えた。

 

 

 

”あとで

 

 掛けなおします”

 

 

 

そう

 

話した後

 

すっかり

 

遅くなってしまった。

 

 

20時30分。

 

 

 

折り返しの電話をかけるか

 

 

迷ったが

 

かけることにした。

 

ウソはつきたくなかった。

 

 

 

 

 

”遅い時間に申し訳ございません

 

○○の○○です。”

 

 

 

 

”じつは

 

 急な話ですが、

 

 異動することになりました。

 

 業務の引き続きは、○○にしっかり行っていきます。

 

 お世話になりました。”

 

 

 

 

”急な話ですね。

 

 大手の人事はすごい。

 

 どちらへ行かれるのですか?”

 

 

 

 

”東京です。”

 

 

 

”栄転じゃないですか”

 

 

 

 

”いや、違うんです。

 

 東京の田舎の方にある工場なんです。”

 

 

 。。。。。

 

 

 

 

”営業の人間が、工場に行く人事があるんですね。

 

 東京にも

 

 まだまだ

 

店を出します。

 

立ち寄った時は、

 

この店を作るのに貢献したモノです。と、

 

スタッフに偉そうに話してくださいね。

 

本当にお世話になりました。”

 

 

 

 

 

よく

 

大手の会社を

 

悪く言う人がいる。

 

 

下請けいじめ。

 

 

高い給料をもらっている。

 

 

 

 

はたして

 

そうだろうか。

 

 

 

大手の会社は

 

残酷だ。

 

 

会社に貢献できなければ

 

すぐに

 

ご苦労様。

 

 

みずから

 

命を絶ってしまった方もみてきた。

 

 

隣の芝生は青く見える。

 

 

 

 

そんな

 

人生の

 

キリングフィールドで、

 

”勝つ感覚”とは。

 

 

 

 

 

たとえば

 

こんな感じ♪

 

 

イタリアの

 

システィーナ礼拝堂のなかで

 

あおむけになって

 

天井に

 

絵を描いているようなもの。

 

 

 

通りかかった人から

 

”いやあ 

 

とってもきれいな絵ですね~”と

 

言ってくれれば、

 

そりゃ最高。”

 

 

 

しかし

 

そこは緑じゃなくて、

 

青を使ったほうがいいよ。” 

 

という人がいたら、

 

”さようなら” といってやる。

 

 

 

なぜなら

 

それは

 

私の絵だから

 

私の絵なんですよ。

 

 

人が

 

どういう批評をつけようが

 

知ったこっちゃない。

 

 

 

自分の

 

絵は

 

永久に

 

完成しない。

 

 

 

だから

 

素晴らしい。

 

 

 

自分が

 

どう

 

ふるまうのか

 

 

大きく

 

左右するものは、

 

内(うち)なるスコアカードがあるか

 

それとも

 

外向きのスコアカードを気にして生きているか

 

というコト。

 

 

 

自分自身の内なるスコアカードに納得が出来れば

 

それが

 

よりどころになる。

 

それでいいじゃないか。

 

 

 

”世界一すばらしい恋人なのに、

 

 みんなからは

 

 世界一ひどい恋人だと思われるほうが良いのか”

 

 

 

”世界一ひどい恋人なのに

 

 みんなからは

 

 世界一すばらしい恋人だと思われるほうが良いのか”

 

 

というコト。

 

 

 

子供を

 

教育すると

 

両親が大事にしている

 

”考え方”を

 

子供は

 

どんどん

 

吸収していく。

 

 

親が

 

世の中から

 

どう思われるか。だけを重んじていたら

 

子供は 

 

本当の自分のふるまい方を忘れてしまい

 

外向きのスコアカードに動かされるようになる。

 

 

 

 

投資の神様と呼ばれている、

 

アメリカの

 

ウォーレン・バフェットさんのお父さんは、

 

内なるスコアカードが100パーセントの人だったそうです。

 

 

つまり

 

徹底した一匹狼だった。

 

だけれど、

 

一匹であることが目的の一匹狼ではなかった。

 

 

人に 

 

どう思われるかを

 

まったく

 

気にしなかっただけ。

 

 

 

バフェットさんは

 

子供の時

 

その父親に

 

”人生は、どう生きるべきか。”とうことを、

 

すべて

 

教えてもらった。

 

 

 

バフェットさんは

 

父のような人間に 

 

その後、

 

一度も

 

あったことが無いと語っている。

 

 

 

バフェットさんの父親は、

 

無名。

 

ビジネスの世界で成功したわけではない。

 

普通の人。

 

 

 

ビジネスの成功という点だけで見たら

 

息子(バフェット)のほうが

 

尊敬の対象になるだろう。

 

 

しかし

 

ビジネスではなく、

 

子育て(教育)という視点で見たとき

 

バフェットの父親は、

 

偉大だった。