去勢手術のところで少し書いたけれど、
ブリーダーさんのところの子が残ると
どうなるのだろう?
ペットショップの子は?
時々読むペット関係の本には恐いことが書いてある。
実はルーシーをブリーダーさんのところに行ったとき
一番初めに行ったときは、
「この子たちは、ショータイプだから、ショーに出すように育てる方にしか譲れません」と
断られた。
二度目に行ったときは、
「今、メスはこの2匹だけ」ということで、そのうちの1匹がルーシーになったのだけれど
オスは、引き取るつもりがなかったせいか、見せてもくれなかった。
三度目に行ったときは
ルーシーの引き取り日で、ブリーダーさんもルンルンで名前をどうする?ってことで、
候補の名前の中から、ブリーダーさんが字画が良いというので、今の名前になった。
実はその引取りの日
恐ろしいほどの破格値でオスを売っていた。
ここは、シーズー専門のブリーダーで
チャンピオンを育てるためのところだ。
チャンピオンになれないような子は
ルーシーのように、早々に買い手をつけていく。
その値段は、一般のペットショップの半額くらい。
それがオスだけ、売れ残ってしまったようだった。
2~3ヶ月たって、血統書が届いた。
ルーシーには、男兄弟が1匹だけいたことがわかった。
でも、その子は未登録になっている。
つまり、死んだのだ。
もちろん、たくさん生まれた赤ちゃんの何匹かは
うまく育たないこともあるだろう。
先天性の病気で死ぬこともあるだろう。
でも、私の中には、売れ残っているオス犬のことが
妙に気にかかった。
仮にちゃんと育って、売れていれば
登録されるに決まっている。
チャンピオン犬の子供なのだから。
血統書をつけないなんてありえないことだ。
お向かいのコーギーちゃんも
チャンピオンブリーダーさんのところから
半ば無理やり もらわされた子である。
このコーギーちゃんの欠点は
「頭の毛のダイヤモンド型がきれいに出なかった」
ただ、それだけなのだそうだ。
それだけで、チャンピオンブリーダーは
そういう子を手放していくのだ。
そういうブリーダーさんが育てるのは
ショーで賞を取れる子だけ
ルーシーの母犬は賞を取っていないけれど、
おそらく、取れる予定で育てられたに違いない。
ショーに全力をかけているブリーダーさん達にとって
賞を取れそうにない子は売るしかない。
あのとき、売れ残っていたオスの子犬たちは
どうなっているのかと思うのである。