明日からいよいよプロ野球の2024シーズンが始まります。我らがカープにとって新井政権2年目となるシーズン、昨年以上の躍進を期待したいところです。


さて、そんな開幕を迎えるにあたり、本日は私の独断と偏見で今季のカープの見どころについて述べていきたいと思います。


その見どころは...


(1)FA移籍した西川選手の穴

(2)4番を誰に任せるか

(3)巻き返しを図る選手


以上、3点となります。


1つ目の見どころは、何といっても若手のプロ入り2年目となる田村選手への期待。あのカープ往年の名選手前田智徳さんを彷彿させる打席での落ち着きぶりは、やはりただ者では予感が...。


侍JAPANへの選出、またオープン戦では3本塁打を放つなど、その長打力といい本当に期待しかないです。田村選手にとっては、実質開幕一軍として迎える初めてのシーズンとなります。オープン戦と公式戦とは当然相手投手の攻め方も違うと思うので、なかなか結果を出せない苦しい時期もくると思います。しかし、今季首脳陣もそこを十分考慮に入れた上で、田村選手をある程度我慢して起用し続けていくんじゃないでしょうか。外野で野間選手の調整が遅れていることからも開幕スタメンは確実なところであるだけに、開幕戦でうまく乗っていけるかがポイントとなってきそうですね。


2点目は4番問題、この問題が実は一番頭の痛いところ。西川選手が抜け、得点力の低下が危惧される今季。得点力向上が今季のカープの浮沈を決めるかもしれない中で、今季4番候補として期待された新外国と獲得したシャイナー選手、レイノルズ選手がオープン戦1割台本塁打無しと、全く結果を残せていないのが厳しい...。


正直なところ、今の状態の2人ではカープの4番はちょっと任せられないと、私は少し厳し目に見ています。もちろんオープン戦で結果を残せずに、シーズンに入って活躍した外国人選手は過去も数多くいるので期待を全くしていないわけではないのですが...。シャイナー選手、レイノルズ選手共に日本の投手にまだ慣れない部分があるとは言え、少し、いやだいぶ心配な状態であることは確かだと思います。何より二人が少し自信をなくしかけているようにも見えるのも気になります。


ここは首脳陣の出番だと思いますね。ここまでは首脳陣は両外国人に関して、数多くの打席を与えながらもなるべく口を挟まずに、見守る姿勢を取り続けていました。しかし、物事には手遅れということもあります。自信を無くしてドツボにはまる前に何とか復調のきっかけを与えてあげて欲しいなと思います。


まあ昨年のデビッドソン選手の例もありますからね(デビットソン選手も最初は日本野球に苦労しましたが、首脳陣がテコ入れして持ち直した例があります。確実性は低かったものの、適応しつつある中でなぜ来季の契約を切ったかは未だ謎ですが...)。外国人は何か少しのきっかけで変わる部分もあるものなので、彼らとうまくコミュニケーションを取りながら、その打撃のズレを調整する手助けをしてあげて欲しいですね。そこはぜひともコミュニケーション名人、新井監督の手腕に期待したいところですね。


ただですね、開幕こそシャイナー選手、レイノルズ選手共にスタメン起用するとは思います(どちらかが4番起用での開幕となりそうです)が、だからといってその形にあまりこだわりすぎないで欲しいとも思います。彼らの起用は柔軟に、時には6,7番に据えることも想定しながら、その時の調子を見ながら起用していって欲しいなと思います。そういう意味ではしばらくの間は、今季も日替わりでの4番起用も致し方部分なんでしょうね。


私個人的にはやはり末包選手の一日でも早い一軍復帰を期待したいと思っています。彼であるならば、将来のカープを見越し、ある程度我慢して4番に据えることもファンとしては納得できる部分があると思いますので。幸い末包選手もファームの実戦に復帰しましたし、彼が万全の状態で一軍に戻って来るまでは、つなぎのできる4番でよいと思いますね。それには堂林選手のような打者が私的には適任と思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか?


3点目は巻き返しを図る選手の活躍、キャンプで大きな収穫、それは塹江選手と益田選手の台頭だと私は思っています。両投手とも腕を下げたことで、これまでカープ中継ぎ投手陣にはあまりいなかったバリエーションが加わったことはとても大きいんじゃないでしょうか。


カープは昨年どちらかというとオーソドックスな右腕が多かっただけに、試合終盤の継投に苦労する場面も数多くあります。それだけに彼らがショートイニングで結果を残してくれるようであれば、後につなぐ島内選手、栗林投手につなぐ道筋も昨年以上に明確に見えてくるはず。両選手は開幕一軍が確定、新井監督のコメントからも両選手にかける期待の高さが伝わってくるだけに、まずは開幕後に迎える最初の登板でよいスタートを切って欲しいなと思いますね。


あと巻き返すという意味では、黒原選手とアドゥワ選手にも期待したいてすね。玉村選手も含めて最後まで先発ローテ枠の6枠目を争っていた両選手ですが、今季は今後のプロ人生を左右するかもしれない、そんなシーズンになるかもしれませんよ。


3年前のドラ1の黒原選手とアドゥワ選手ともにここ数年は一軍で満足な成績を挙げられていません。黒原選手は昨年先発でまわっていたファームではほぼ無双状態(6勝1敗の成績)で昨年は一軍で先発のチャンスを与えられはしましたが、一軍ではファームのような投球ができませんでした。ここまでプロ入り未勝利、カープのOB大野豊さんの背番号24を継ぐ身としては、彼自身もいろいろと期するものがあることでしょう。


それもあってか、黒原選手は昨年の秋季キャンプからこの春季キャンプ、オープン戦にかけて猛烈なアピールを継続しています。もともとの武器であったカットボールに磨きがかかり、実戦でも安定した投球を続けています。覚醒の気配を感じさせる今季、その黒原選手のポテンシャルについては新井監督も評価しているだけに、3年目にして殻をうち破るかに注目です。


そして、アドゥワ選手も今季大きく飛躍しそうな選手のひとり。196センチの長身右腕は19年に先発で3勝をマークするも、20年からの3年間は右肘手術もあって一軍登板なし。昨年リリーフとして一軍で4年ぶりに登板機会を経て、今季は再び先発に再転向となりました。


その先発再転向に合わせて、フォームをこれまでの上手からスリークォーター気味に変更。これが見事にハマりました。これまでより腕を下げたことでこれまでの彼の特徴でもあった手の長さを活かした腕の振りがより活きるように(キレのあるの直球も戻ってきました)。もともとコントロールはよく四球で大崩れするタイプではないだけに、試合を作れる先発はチームにとって貴重な存在となり得ます。


そんな両投手ですが、とりあえずの決断として先発6枠目はアドゥワ選手に任せると新井監督はオープン戦終盤に明言しました。しかし、ここにきて開幕2戦目に先発予定だった森下選手が肘の状態への違和感から先発を回避する事態に。そこで黒原選手にも白羽の矢が。新井監督は開幕カード、2戦目の先発に黒原選手を指名。森下選手の状態は少し心配ではあるものの、二人にとっては願ってもないチャンスが巡ってきました。いや、むしろプロ入り最大のチャンスといっても過言ではないと思います。


プロはそう何度もチャンスを与えてくれる世界ではありません。まだまだカープには昨年のドラ1ルーキーの常廣選手や、同じく一昨年ドラ1の斉藤選手という期待の若手が控えている(もちろん遠藤選手や玉村選手も控えている)だけに、ここで存在感を示さずしてどこで示すのか、ほんと二人にとっては今後のプロ野球人生を懸けるぐらいの決意でやって欲しいなと思いますね。


もちろんそれ以外にも見どころはたくさん、何より今年は新井監督からどんな名言(愛のある選手へのイジり)が飛び出すかもファンとしては楽しみなところ。



下馬評的には昨年よりはまだましとは言え、西川選手が抜けての戦力ダウンはやはり大きく、優勝候補とまではどの評論家もカープを見ていません(昨年カープ推しだった元ロッテで、ユーチューバー&評論家として活動中の里崎智也さんは、昨年カープをカープOB以外で唯一カープを優勝予想して周囲を驚かせましたが、今季は一転最下位も有り得ると下位評価)


しかし、そんな時ほどいつも闘志をたぎらせるのが、我らがカープ。こんな下馬評には慣れきっていますし、むしろそういう時ほど燃えるってもんでしょ。


新井監督も「晴れてよし、雨でもよし、曇りでもよし、何でもどんと来いという気持ち」と、幕末の偉人山岡鉄舟の言葉を引き合いに、これから始まるシーズンに想いを新たにしていました。そして、その想いは我々ファンも同じです。


個人的には今年も関西以外のビジターへの遠征を計画中です。


そして、もちろん...




聖地マツダスタジアムや...




ファームの由宇にもぜひ足を運びたいと思ってます。


末包選手、羽月選手、矢野選手の新応援歌の予習もバッチリです。18年以来のリーグ制覇、1984年以来の日本一を目指し、今季も1年間しっかりカープの戦いぶりでを見守っていきたいと思います。


皆さん、今年も熱い一年が始まりますよ!

気合い入れていきましょう!!

それゆけカープ!!