本日FA宣言した丸選手、我々カープファンは丸選手の決断を今はただ信じて待つのみ。FA残留信じとりますよ、丸選手‼️

⭐️この記事は2017年9月にUPしたものです。

千葉出身のプロ野球選手と聞いて、皆さんは真っ先に誰を思い浮かべるでしょうか?

私が思い浮かべる人物、それは現在カープで不動のレギュラーとして活躍している丸佳浩を除いて他にはいません。そう、カープファンにとっては千葉県佐倉市出身の長島茂雄さんではなく、そこはあくまでも丸佳浩なのです。

今回私は長い休暇が取れ、妻と千葉房総半島を旅行しました。そして、その際、私にはぜひ立ち寄りたい場所があり...。

房総半島の南部、勝浦市が丸の地元。その実家は理髪店を営んでいます。その名も「カットサロンまる」。私は今回の旅行の中で、その理髪店をぜひ訪れたいと思っていました。もちろん髪を切りにです(笑)

前日にお店に予約の電話をいれたところ、「はい、丸です!」という人のよさそうなご主人の声が。丸選手ご主人の人柄が何となく伝わってきます。電話では、営業時間、朝一番の予約はいけるかなど、私の質問にも丁寧にこたえてくれました。

そして、次の日の朝、私は勝浦朝市で朝食をとった後、意気揚々とお店を訪れました。

朝市会場を少し奥に入ったところに「カットサロンまる」があります。お店はこじんまりとしたお店で、地元に溶け込んでおり、なかなかいい感じです。






私がお店のドアを開けると、丸選手のご両親が気さくに迎えてくれました。てっ、ご主人、顔が丸選手そっくり!?

私はとりあえず、伸びていた髪を適当にカットしてくれとご主人に頼み、散髪の間、ご両親と楽しい会話を楽しむことができました。

聞けば最近はカープファン、特に関東からお客さんが髪を切りにきてくれることが増えたそうです。ただ、関西からのお客は、なかなかいませんと言われました(笑)

お店には丸選手にまつわる写真やユニフォームが至るところに飾られていました。






丸選手が地元に帰ってくるのは、年末年始のほんの数日のみ、いつも「遠いわぁ」とぼやきながら帰ってくるそうです。広島から東京の移動は慣れていても、広島から勝浦への移動はなかなか丸選手も難儀しているようです(笑)

丸選手は勝浦市のヒーロー。地元に帰っても忙しくてあまり家にいないみたいです。それにいきなり帰ってくるので、「いつも準備もなにもあったものではない」と笑いながらご主人はお話しされていました。

お店もあり、応援にも最近はあまり行けてないみたいです。丸選手に言えばチケットは取ってくれるみたいですが、親が見に来るのを照れくさがり嫌がるみたいです。「そこは息子をもつ、他の一般家庭の親子関係と変わりませんよ」と話していました。

丸選手の奥さんは、勝浦生まれの小・中の幼馴染み。丸選手は奥さん、子供を連れて毎年地元の友人に会うのを楽しみに帰ってくるみたいです。

なんかお話を聞いていて温かい気持ちになりました。プロに入ってもそうした地元の友達を大切にする丸選手。当然奥さんのことも、地元の友人は昔から知っているわけですし、会えば昔話なんか尽きることはないんでしょうねぇ。

高校での寮生活も、丸選手はホームシックとは無縁だったよう。高校は監督と縁があり千葉市内の千葉経大付属に進学。「先日の雑誌Numberでも書かれていた高校時代当初の外野守備、あれは本当なんですか?(高校時代はよく外野の打球の目測を誤り、監督が打者が打つ方向を予測して丸選手をライトからレフト、レフトからライトに試合中何度も動かしていたとのこと)」と私が尋ねると、「本当ですよ」と即答。

「最初何であんなことやってんのかと思ってたけど、確かに代えたところに打球が行くんだもん。監督すごいわと思いましたよ」と懐かしそうにご主人は話していました。

あとカープのOB前田智徳さんには本当にお世話になったとお話ししていました。プロ入り当初で一軍の試合に出始めたころ、ナイター後、毎日のように前田智徳さんの丸選手に対する説教タイムがあったようです。

丸選手が(小窪選手と共に)いつも立たされながら、だいたい2時間近く。その後、前田智徳さんが球場から帰るのを見送った後に「あぁ、腹減ったぁ...」と言って馴染みの晩御飯が食べられるお店に即電話。大急ぎで向かっていたようです(笑)

「解説でも前田智徳さんの丸選手に対する話はいつも愛情がこもってますよね」と私が話すと、お母様が「いや、ほんと私たちが聞いていても親のように気にかけてくれているのが分かります」と嬉しそうに話をしてくれました。

あの天才前田智徳が新人時代からそこまで目をかけた男、それが丸選手なんですよね。その目は間違ってなかったから、またすごい。今季の連覇も丸選手あってのこと。「リーグMVPいけるんじゃないですか」という私の声に、ご両親は「いや、それは他人さんが決めることですから」と謙遜されていました。

そうこうしているうちに散髪終了。短い時間でしたが、幸せなカープ丸選手談義ができ、とても濃密で楽しい時間となりました。

本当に気さくで、よいご両親でした。皆が皆そうではないですが、たまにプロ野球選手の息子をもち子が大金を稼ぐようになると、親まで派手な生活を始めるプロ野球選手の親がいます。でも、丸選手ご両親に関しては全くそのようなところが見当たりませんでした。きっと理髪店をしなくてもそれなりに食べていけるのでしょうが、地元の人に愛されながら、今でも地道に営業されているお二人の姿に、私は爽やかな感動を覚えました。

お金の精算後、私は今回の訪問で伝えたかった言葉をご両親に伝えました。それは「カープファンを30年近くやってますが、昨年、今年とこんなによい思いをさせてくれてありがとうございます。これも立派なご両親に育てられた丸選手のおかげです」というメッセージ。そして続けざまに「今年はぜひ日本一になりましょう」と、お店を出る際、ご主人とかたい握手を交わしてお店を後にしました。

とりあえず、プロで10年という話をしていたというご両親。今年はその10年の節目のシーズンでした。ご両親も丸選手がここまでプロでやれるとは思ってもみなかったようです。

そんな丸選手も今やカープの不動のレギュラーとして、その足場をガッチリ固めました。それは丸選手自身のひたむきな努力の賜物であり、また一方では、こうした温かいご両親に支えられたからこそ成し得ることができたんでしょう。それを強く実感した今回の勝浦「カットサロンまる」訪問でした。

豪快に打ちまくれ
颯爽と駆け回れ
輝け丸佳浩
頂き掴みとれ

日本一目指して、頑張れカープ
これからも輝け丸選手!!