雪が降り続く
天からの声なきお誘いが聞こえた。
雪景色を楽しみ、どこかに散策したらと、誘惑の声が心に届いた。
そうだ
かねて興味をもってて、なかなか行けなかった温泉が脳裏に浮かんだ
家族に行き先告げず逃げ出すように出発
車を走らせて１時間
着いた。西山温泉姥沢旅館
おそる、おそる玄関をあけて、お風呂いいですかと訪ねる
笑顔のおばあちゃんが、どうぞと優しく受け入れてくれる
こたつで乳児が母親の胸の中で幸せそうに抱かれながら授乳していた。好ましい風景にほっとした。
階段を下がりお風呂に行く。
湯煙の中に、三つの風呂があった。
それぞれのお風呂は、温度がちがう。
自分の体にあうお風呂にはいる。
そして神社に参拝する。
風呂にはいりながらの参拝は、初めてである。
そして独占である。
想いにふけりながら、外をみる。
湯煙のに通して見る雪景色も風情がある。
独り時を楽しむ
満足してあがり脱衣所をを見渡す
粋な歌が掲げられている。
湯かげんと東おろしの名刀は、病の根まで切る。味は正宗
今日の湯で、心の病の根幹も切れたかと勝手に解釈する。
風呂上がりに登って行く階段は、希望への道
帰りのご挨拶をお婆ちゃんにする。
電話中のお婆ちゃんと目と目のご挨拶
炬燵で乳児が眠っていた。
どこそこのホテル温泉にはない、雪国の小さな光景
体も、心も温まった。
活きることのあらたな価値をもう一つ味わった。
温泉に入りながらの孤高の参拝。
今年は、きっと飛躍するかも！！