名古屋市立向陽高等学校は、名古屋市立高校の中でも、SSH(Super Science High School)に選ばれたり、ノーベル賞を受賞するようなOBを輩出したりと、超名門学校です。

 

そのサッカー部を率いているのが、青山桂先生です。

 

彼とは、私が名古屋市立の教員をしている時代に、時は異なりますが、中央高校という夜間定時制と名東高校のどちらもを共有している、数少ない同志です。

 

また、彼の恩師である「永曽哲也」先生は、私のサッカー指導者としての恩師でもあります。

その縁で、同時期に名古屋市立名東高校のコーチをしていました。

 

今から約20年程度前の話になります。

 

そんな青山先生が、この度、挑戦を致します。クラウドファンディングで、世間に向陽高校サッカー部を知ってもらうのと同時に、

GPSを使った測定をするための機材を購入するための資金調達をします。

 

クラウドファンディングと言えば、第102回全国高校サッカー選手権大会で準優勝をした、滋賀県の近江高校も「金がない」と監督の前田先生がメディアで発信をして、あっという間に1,000万円を集めたり、以前、私が愛知県の指導者とともに実施した、コパ愛知でも活用させてもらいました。

 『コパ愛知を終えて』まずは、大会関係者の皆様、本当にありがとうございました。皆様のご協力が無ければ大会実施すらできませんでした。この場を借りて御礼申し上げます。 併せて、今回はク…リンクameblo.jp


JFA日本サッカー協会もクラウドファンディングで資金を集めたり、高体連自体も活用をしています。簡単に言えば、寄付です。

寄付に返礼品がついてくるものです。

 

広く知られている資金調達のための機会です。

 

公立高校は、資金の面だけでなく、公教育という考え方が浸透していて、お金を集めること自体に疑問を抱かれてしまいがちですが、何かをするのに先立つものは必要です。


それを教えるのも教育です。昨年度から始まった、新学習指導要領では、家庭科の授業の中で、資産運用の話をすることが明記されました。


国の政策を見ても、いよいよ年金制度の崩壊を目前にして、方向転換がなされて、資産を貯める時代から運用へと舵を切ったようです。


その中で、このような向陽高校の取り組みは、非常にみんなに勇気を与えてくれます。


更に、チームの強化というよりむしろ、この様にデータを用いた戦術や、分析は正直、IQも必要とされるし、彼らにはその分野でスペシャルになってもらうことが、回り回って日本のスポーツの発展に寄与することは間違いありません。


W杯でのアメリカ代表には、何十人ものアナリストが帯同しています。すべては相手と、自分たちをどの様に分析して、現場に落とし込むかの戦いです。


余談ですが、名古屋高校サッカー部でもGPSを用いた分析を実施していて、先の選手権大会でのデータを基に、それに近づけるように外的モチベーションコントロールもしています。


数字で測れないものも多く存在するスポーツのサッカーですが、数字ほど残酷に、事実を突きつけるものもありません。


まさに、必須アイテムです。


それをチームに取り入れようとする姿勢こそが、青山先生の学ぶ姿勢なのではないでしょうか。


学ぶことを止めたら、教えることを辞めなければならない。指導者ライセンス講習で必ず言われる言葉です。


向陽高校は、永曽哲也先生が率いていた、30年ほど前に、インターハイ愛知県ベスト4まで行ったことのあるチームです。

そのOBである青山先生が、どこまで現代風にアレンジしてチームを作るのでしょうか。https://camp-fire.jp/projects/view/733700