新羅官名「等」考 | 奇妙なクソブログ 第二部 -その誇り高き血統-

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バカバカしさに辟易(○゚ε゚○)

古代韓國人名官名を見るになる語多し。例へば都怒我阿羅斯(垂仁紀)、阿利斯(繼禮紀)、百濟火葦北國造阿利斯(敏達紀)、司馬達(敏達紀)、渟武止等(新撰姓氏錄右京諸蕃不破勝の條)、大上(新羅官名)、居干(駕洛首祖)、麻干(三國遺事)の如し。

「都怒我阿羅斯等」、此中の「」は「ru」と音じ、「」は「ji」と發音す。「阿羅斯」「阿利斯」、于斯岐阿利叱智干岐の「阿利叱」、こは邦語の義たるあるじを正訓とす。

大上等大上」は太政」の同物異字なりて、本邦に於て太政に變轉したるものと解すべし。

 

本邦中古期に於て「大臣」の語を「おとど」と訓じたり。此の義如何に。其は「都怒我阿羅斯等」の「都怒」は「つぬ」と發音するに非ず。「都怒」はとどと發音すべし。とど」は古支那文獻の假字にて「都怒」亦「」と記せり。此はを以て本字とすべし。

古墳時代飛鳥時代の百濟の臣おみ)が消失し、本邦の國體新羅に變轉し、大臣の發音も亦「ō-totoおゝとと)」に變轉したると解せん。

司馬達等の「達等」は「たつと」と音じるべからず。「達等」は「とどと」と訓音すべし。同樣に渟武止等の「止等」も亦「とと」と訓音すべし。此等皆ゝ新羅の臣の假字なりて、本字は「」なり。

 

藤原不比等も亦「」の官名稱へたりしは新羅の臣なりけること明らかなりしも、其の意味如何と云ふに、吾輩嘗て不比等大上等同樣上級の稱號ならんと解したるが、實は不比等比不る(ならざる)」と云ふ義なり。藤原不比等は、ならざる者なり。

 

扠、「」「」「」「」の字は如何なる義なりしか。其はひと)」の同語・同物異字ならん。當時「」の義は「眞人」の姓に見られたるが如く、王族宮公を「ひと」と云ふ。然れど生衆は「」に非ず。生衆のことを「奴婢」と云ふ。

要之不比等は「ならざる」と云ふ義なり。

 

阿羅斯等阿利斯登あるじと)」此は「主人の假字なり。阿羅斯等には主人の漢字を當て本字となす。

要之、假字「都怒我阿羅斯等(都怒何阿羅志止)」此の訓音「とどがあるじと」の本義は臣が主人なり。「司馬達等(しばとどと)」の本字は「司馬臣人なり。

 

「父」を「とと・ととさま・とつつあん」と稱呼するが、是卽ち「」「」「」「」「」を語原とするものなり。

 

 

 

 

 

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