わしは今までの社会人経験の間で

プライドがド級に高かった女がおりました。


その女はわしが正社員として働いてた時に会社にアルバイトととして入ってきた女である。

年は確か5つほど上。とても凛とした美人。

それが第一印象であった。


その時在籍していた会社は女性が少なく必然と部署が違えど、お昼時は女子社員は一緒にという

なんとなくの流れがあり

すぐに喋るきっかけは出来た。

喋ってみてもめちゃくちゃサバサバ系。

仲良くなって数ヶ月。

サシでの飲みに誘われた。

断る必要がない。行く。

恋愛話になった。

その女は彼氏と別れたばかり、そして元彼の影響で背中にタトゥーが入っていることを話してくれた。


わしは留学時代にタトゥーショップが

日常に溶け込んでいる街に住んでいたため

蝶々のタトゥーを腰に入れようか1か月悩んだ過去がある。(なぜ女性は蝶々や薔薇のタトゥーが好きなんだろうか。今だったらひょっとこや、般若、化け猫など和柄一択である。)

だがタトゥー文化に理解が乏しい親の顔が浮かび

きっとタトゥーなんか入れて帰国したら泣かれるだろうと思って入れなかった。

だからその女がタトゥーを自分の意志で入れたことに、美人な容姿も相まってかっこよく思ってしまった。

そしてその女もわしだったらタトゥーに理解があると思ったから話した。と言った。

その女も外国文化が好きな女であった。


今いい感じの男がいるが彼は関東在中であり

入社直後にも関わらず

ちょくちょくお休みを取っていることはなんとなく

気づいていたが、

休みの日はその彼に呼び出された時に上京し

彼が不在にも関わらず家の掃除、食材の補充、公共料金の支払いをしている。と言っていた。



それって都合のいい女では…?と聞いてる皆様は全員思うだろう。

そうわしもその一人であるが

その女はいかに彼がエリートであり、将来性があり、私たちの将来のためにお金を貯めるために働いているかを熱弁してきたのでわしは彼女の人生には口を出さず聞き役に徹した。

写真も見せてもらったが、申し訳ないが本当に働いているのかが不明なほど

もっさりとした髪型、死んだ目、覇気のない雰囲気の男だった。

タトゥーを受け入れてくれる柔軟性のある男だとも語っていた。

(この話は10年ほど前であり、令和の今よりタトゥーの風当たりはキツイ)

彼女は前職、正社員で働いてるいたが、タトゥーを入れた男と別れることになった際に

心機一転で転職したが

健康診断の時にタトゥーが他の従業員にバレてしまい、試用期間中だったことから

それが問題とは言われず、業務が出来ていないという理由で切られたと言っていた。

(今思うとこれも本当かは不明)

それはそれで良いと今彼氏でもないいい感じの男に

いつでも会いに行けるという理由でアルバイトを選び入社したという流れであった。


この時のわしの感情は

ふーん。いろんな人がいるもんだなあ。だった。

そいつがそれで納得しているならわしの出る幕はない。

わしは面白い話しを聞かせてもらったまで。


だがそいつはわしの恋愛の話しに口を挟み

こう言ってきた。

結婚はしてもらえるん?その彼氏と。


わしの返事はそんなことわからないのである。

したかったらするし、しないならしない。

それしか言いようがないのである。


どうやらその女は結婚がしたいようであった。


そして飲みの締めくくりは

いつ私が関東に引っ越すかわからないから

たくさん飲みに行こうであった。


そんな中わしはまさかの棚ぼたで結婚が決まった。

そして主人との話し合いの末にわしは退職することが決まった。


わしはこんな言い方をすればその女が何か嫌な気持ちになるだろうと

結婚することになりました〜!チャンチャカチャーンと軽いノリでお酒の場の雰囲気を借りて気軽に言った。

が、その瞬間そいつの顔が曇った。

そして第一声目に

結婚する予定ないって言ってやん!なんで???

だった。


人の幸せを祝う前に自分の気持ちが先か。

最悪である。


わしはいや…。なんか流れでね。まあ…。

と酔いも覚めた。

その女は質問攻めであった。

いつ辞めるん?どうやって生活するん?

お金は?新婚旅行は?式はするん?


わしはどの質問にも

わからない。しか言えなかった。


そんなある日わしの主人は指輪をくれた。

会社の上司にも報告し、入籍と共に

指輪をつけて出社した。

わしは勤務中にも関わらずその女に呼び出され

すぐに手を引っ張られ、見せて!!!!!

と言われた。最悪である。

貰ったんなら言ってや!


なんで?である。


結局その後いろんな理由をつけてサシでの飲みは退職まで断り続けた。


会社の人が開いてくれた送別会にその女がきたが

わしの幸せが気に食わないのか

ずっとわしの悪口を言っていたよ。と後日談で聞いた。


結局その後、退職しても友人として付き合いが続いた人にその女はある日突然仕事を辞めたと聞いた。

わしもその女もそれ以来お互い連絡を取ることはなかった。


わしはどう言えばその女のご機嫌を損ねなかったのかが今だに不明である。


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