すっかり寒くなって参りましたね。
今日なんてのは冷たい雨でして。
まずここで謝りたいのは、昨日出会った殆んどの方に「明日は暖かいらしいですよ」と言ってしまいました。
フワッとそんな天気予報を目にしたような気がしていたのですが。

オー、デマゴーグ。

話しは変わりますが。

先日、お気に入りの…それはそれはお気に入りの…黒と金と赤のカラーがドストライクの愛用の腕時計が故障しまして。

故障と言っても、内部的な事ではなく、ベルトと本体部分が分離してしまったパターンのヤツです。

どうやら細いピンのような部分が緩くなって外れてしまったわけですが、如何せん、素人芸では直せる訳もなく。
あえなく修理を…と思いインターネットで正規代理店を検索ピコピコ。
んー。なかなかの価格が掛かりそうだぞ…ということで、修理業者を検索ピコピコ。
んー。まぁ、こんな感じなのかな。
と、おおよそ修理に出す事を決めかけていたとき。

「あ。南口の商店街の時計屋さんが親切・丁寧、かつ良心的な値段でやってくれますよ」

と、ご近所にお住まいの方から情報を得まして。

ふむふむ、ならば一度行ってみようと足を運びました。

時計と指輪を扱う昔ながらの時計屋さん。
60代くらいと80代くらいの男性二人(親子かな?)で営んでらっしゃる様子。
かくかく然々と説明すると「なるほど。少し見てみますね」とおもむろに時計を手に取りバックルームへ。
程なく戻って来て「直りましたよ」と。

びっくりです。
何処に問い合わせてもそれなりに時間が掛かると言われたのに、僅か5分足らず。
しかも代金は「\540です」と。
2度目のびっくりです。
安くて\3000くらいを覚悟していたので。
ここまで落差をつけられると、まぁ感動ですよね。

モチロン、代替のパーツは正規品ではありません。
でも見えない部分ですし、ね。

心から感謝しました。

機嫌よくつけさせて戴いております。



で、何が言いたいかと申しますと。

やれインターネットだディスカウントだと大々的にうたっていても。
時にそれは便利だったりしたとしても。

やっぱり何十年と地元に根付いて商売をしている方々の安心の良質なサービスには勝てないのだな、と。
これってあらゆる事に通じるな、と。

お芝居だって、いつだって期待以上のモノを提示していかなくちゃって。
少なくともその気概で挑まなきゃ、って。
時計の修理は目に見えて"直る"という結果がありますが、お芝居は形に残らないもの。
なおさらですよね。

時計屋さんのおじちゃんに教えられた気分です。

改めてアリガトウございます。

ここで「何処其処商店街の〇〇という時計屋さんです」とは書きません。
もしかしたら御迷惑をお掛けするかもしれませんから。
でも、やっぱり素晴らしいサービスだったので、ご近所の方が時計が故障して困っているようでしたら教えます。薦めます。

小さな街の小さな地域振興。
本当の口コミで。

皆様も地元駅のちょっとした商店にふと立ち寄ってみてはいかがでしょ。

そこに忘れがちな何かが取り扱われているかもしれませんよ。

(松本 渉)