新年が明けて初めてのブログになります。

 

先日の能登半島地震により被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 

 

元旦

 

京都の西にある松尾大社にて金剛流の奉納がございました。私は「神歌」の翁(シテ)を謡い、「羽衣」を舞いました。

 

 

帰りには恒例の樽占いを致しました。長男、次男共に弓をひきたがったので、計3人分(9本)の矢をつがえることに。この新年の樽占いでは全ての矢が樽の中のど真ん中に中ってドラを鳴らすと、特別な破魔弓をいただくことができます。僕も数年前に一度だけ成功したことがあり、部屋に飾っております。

 

少し前までは2本を中ると成功でしたが、近年は1回3本セットになっていて難易度が上がっております。通常の弓道であれば一手2本組みなので弓道経験者としては納得がいきません。笑

 



二日

 

東京の阿佐ヶ谷神明宮にて金剛流の奉納。能「右近」の後見を致しました。シテの装束を着けたり舞台の後方で進行を見守っておりました。雨が少し降っておりましたが多くのお客様の中、無事に奉納を務め終えました。

 


三日

 

帰京。朝、八坂神社にて金剛流の奉納。ご宗家と一門による「翁」の地謡に出演しました。こちらも無事に務め終えました。お越しいただきました皆様、ありがとうございました。


「天下泰平、国土安穏の、今日のご祈祷なり」と、すべての人に幸福を捧げるための寿ぎの儀式です。能にして能にあらずと言われます。

 

 

正午には能楽堂に行き、流儀一同による謡初式を行いました。こちらも沢山のお客様にお越しいただきました。

 

年一回の謡初式とご宗家へご挨拶のために、東京から祖父が来ておりました。本年でいよいよ米寿になります。京都に仕事で来るのは今年を最後にすると言って、流友の方々に挨拶をしていました。なんだかその姿を見て少し寂しくなりましたが、次世代はそれを受けてもっと頑張らなければいけないなと思いました。


今後、どうなることでしょう。日頃から不安いっぱいの中、微かな希望の光を頼りに活動に取り組んでおります。頑張ります。

 

 

四日

 

祖父がせっかく京都に来たついでに西の方を観光をしたいと言うので、大原野・小塩の方へ行きました。京都では洛西と呼ばれる地域になります。この小塩も謡曲に謡われた場所です。「小塩」という能もあります。




まずは、十輪寺(通称:なりひら寺)に参りました。創建は奈良時代のものと大変古いようです。在原業平が余生を過ごしたと言われており、お墓もございました。


祖父は業平さんのお墓があまりに小さかったので驚いておりました。業平さんは能では近しい存在です。

 

 

そのあとは大原野神社へ。





ちょいと休憩。


おでんと、よもぎ団子、よもぎ茶。



 

 

最後に場所を移動して、世阿弥のゆかりの地、新熊野神社へ参拝。

 

 

さすが能ゆかりとあって能面の描かれた石碑がありました。ここで将軍に見初められ世阿弥は大成したと云われております。

 

 

後白河法皇が手植えなさった楠もありました。門をくぐって左側、ちょうどこのあたりを舞台に世阿弥が舞ったのではないかと書いてありました。

 


この一年も宜しくお願い申し上げます🤲



 活動


能のお稽古体験プログラムです。公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 様による助成事業となります。ぜひご興味持たれた方はお気軽にご参加ください!


能楽稽古へのしつこい勧誘などは一切ありません

あくまでご興味持たれ方へのご案内のみになります