こんばんは。連日次から次へと予定が押し寄せてくるので、なかなか腰を下ろす暇がやって参りません。正座のし過ぎで少し腰が痛いので、先日は寝転がりながらの打ち合わせでした。もちろん、ずっと寝ていたのではなく起き上がっている時もありました。ゆとり世代による、ゆとりのかいなので許されるのでしょうね。
移動の毎日が続きます。10月の末は東京、小倉と移動して、京都に帰り、間も無く愛媛県の松山に飛びました。松山は金剛流の先輩の地盤なので年間に3回くらいは参ります。今回も松山市民会館で舞台がありました。
松山に初めて行かせていただいたのが10年くらい前なので、もう慣れたものです。よく松山市駅付近に宿泊しています。今回はラルキーというカレー屋さん(もう5回目くらい)と、空港の鯛めしを頂戴しました。どちらも美味しかったです。ただ、松山では必ずこれを食べる!というものが決まっていないので、ブログの読者さんで松山の方がいらっしゃったらオススメを教えてください。
松山公演の後は山田家の社中会のため東京の矢来能楽堂に参りました。社中会というのは一般のお弟子さんの発表会のことです。祖父(芸父)か僕の教室でお能を習っている方々の舞台です。
矢来能楽堂は祖父が若い頃から使わせていただいております。僕は5歳からこの舞台に立たせていただいているので、とても馴染み深く、大好きな能舞台です。こちらは観世流の先生のお舞台です。小学生の頃は出番が終わると早々と服に着替えて、能楽堂をあちらこちら探検したり、かくれんぼしたり、廊下で紙飛行機を飛ばしたり、懐かしいです。
今度このお舞台で冒頭にお話しした「ゆとりのかい」というユニットで能イベントを致します。是非ご興味ある方はお気軽にいらしてください。正面席の50席を限定で指定にしており、それ以外を自由席としています。この機会に自分でもあらゆる角度から座ってみましたが、どの座席もしっかり観ることができます。
長男は以前出演した際の苦い経験から「お能はやらない」と言っていたのですが、少し経って心変わりしたのか、急にお稽古を始めました。「舞台立ってみるか?」と聞くと「うん」と言うので番組に名前を載せていただきました。当日は案の定、雲行き怪しく、舞台やりたくないなと呟き始め、これは妻と共に想定内でした。「お父さん一緒にやって」と言うので、快く引き受け、無事に勤め終えました。
彼の中では苦手なものとしてスタートした舞台活動なので、まずは“舞台に立つ”というステップをクリアした、と前向きに捉えることにしました。この道に進むもよし、これを経験に別の道を選ぶもよし、いずれにしても人生は彼のものなので、親として少しでも協力できればいいなと楽に構えております。
一応、三代の写真を撮ってもらいました。
東京はトンボ帰りで、翌日は京都の山科へ。朝9時から夜9時ごろまで休みなく働きました。先日から宣伝させていただいた、小野小町のイベントでした。こちらは無事に終えることができました。日中は能楽ワークショップ、夜間がライトアップの中の本公演。
今回はほぼ個人主催(山田家の能会)なのですが、有難いことに予算の一部分は京都府の助成を受けることになりました。それでも能楽のイベントを開催するとなると大きく予算が掛かるので、その実は個人負担が大変大きいものでした。よく勘違いをされますが、個人主催の時は僕の出演料なんてありません。ですから日中に個人ブランドISUMIのグッズを販売し、その売り上げを少しでも充てたい考えていましたが、、全く売れず。。チケット代すら「高っ」と言われてしまいました😢世間は厳しい!
それでも、沢山のお客様にお楽しみいただき、またお喜びいただいたことで、僕としては大変嬉しい思いでした。そして良い経験になりました。ご来場の皆様、改めて、ありがとうございました。
能面コーナーは一番人気があったように思います。「怖い怖い」と言う方も少なくありませんでしたが、多くの方が興味があったように思います。どのような切り口でも、興味のあるところから一歩でも能楽に近づいて欲しいとの思いから企画したものでした。
スタッフも。笑
僕もほとんど待機していたので、直接お客様とお話しすることができました。昼のワークショップをきっかけに夜の本公演にお越しくださった方もいらっしゃいました。
そして歴女の子どもさんも遊びにこられて、能装束や能面、謡本作り、など全てを体験していかれました。嬉しいことに、先日に出演したFMラジオの放送をお聞きくださってお越しくださったと聞きました。ありがとうございます。
ご門跡と執事の阿部様とクロストーク。
本公演の舞囃子や仕舞もお楽しみいただきました。僕も無事につとめられました。
ムラサキシキブ。中くらい、大きな秋も増えて参りました。
明日は豊田市に行き明後日の公演に備えます。まだまだ続きます。それでは皆様、日中の寒暖差にお気をつけてお過ごしください。