暑い夏がやって参りました…。汗ばむこの季節、ポケットのハンカチでは心許ないですよね。僕は能の出勤の時やお稽古の時、手ぬぐいを使っています。



 手ぬぐいの良いところ


まず、素材が綿なので薄くてカバンに入れやすい。そして軽いのに強度もあり長持ちします。


下は切り放しなので吊るしておくと直ぐに乾きます。これは毎日使うことを考えると実はとても重要です。





 使い方


手ぬぐいは手をぬぐう他に、色々な用途が考えられます。ペットボトルを巻いたり、本を包んだり、考え次第で何にでも活用できそうです。


万が一、怪我をした時も止血にだって使えます。

ちなみに写真の翁手ぬぐい(ISUMIオリジナル)の長さは100cmあり、一般的な90cmのサイズよりも少し長いです。



子どもの日除けとして、ほっかむりにもできます。もちろん大人でも可能ですが…。



お外でのティータイムや食事の時、着ているものを汚してしまわないように、膝掛けにできます。


子どもは襟首に巻いてエプロン代わりにできます。



 この商品について


モチーフとなっている翁面は、いかにも能面の代表格な顔といえます。翁という曲目がありますが「能にして能にあらず」と言われ、別格扱いです。儀式的な要素が強く、人々に幸福をもたらす、非常に縁起の良い曲目となっています。

翁の能面は難しいですが、翁の手ぬぐいなら、皆さんのお手元に届きやすいと思います。


この手ぬぐいは、手捺染(てなっせん)といわれる「手」で行う「捺染」で作られており、よくある裏面が白くなるプリントとは異なります。通常より手間を掛けられ職人さんが丁寧に作って下さいました。
裏面まで表の柄を染めるのは簡単ではないようです。制作にあたって、その日の天候や力の入れ加減、色糊の粘度など、色々なことに左右されるので、正に職人さんの腕にかかっています。