イタリア人っぽくなりつつある自分 | ローマでお散歩

ローマでお散歩

ときどきローマ在住で、気まぐれ生活を送る私の、ガイドブックには載っていない、素敵なイタリア〈ローマ〉や
日本での生活、イタリア料理などをご紹介します。

明日は、久しぶりに会う約束をした
お友達の新居を見に行く。

新居といっても、
新築祝いをあげて、
すでに10年くらい経過していると思う。

出産、子育て、、なにかと
忙しくしていた彼女が、
最近、やっと
友達に会える余裕が出来たようだ。

じゃ、月曜日にね!
そう約束したのは先週の話。

何時にする?
どこに集合?
心配する彼女に、
月曜日の朝、起きたら連絡するよーって
答えた私。

時間を決められると、
何だかプレッシャーに感じるので、
最近は、友達との約束は
こんな感じに、当日の朝決めることが多い。


先日買った、
イタリア人のことを書いてある
本に

イタリア人は
先の計画を立てるのが苦手である。
とくに24時間以上先の予定は立てたがらない。
今を生きること、 
精一杯楽しむことに夢中になるタイプなので、
その事案が終わるまでは、
先の事を考える
精神的余裕がないのかもしれない。


予定を立てないといけない場合は、
可能な限り曖昧さを保とうとする。

明後日の10時に会いましょう。
という代わりに
明後日の午前中に会いましょう。
という範囲にとどめておきたがるのである。

日本人著者は
どうせすぐに時間を
決めなければならないのだから、
最初から、
さっさと決めておけば二度手間にならなくて
済むと考えるのだが、
どうも直前までフリーハンドでいたいらしい。
と語る。

イタリアのように
不確定要素が常に
破格に多い社会に暮らしていると
緻密な計画を立てる事はあまり意味がない。

子どものころから、常にこのような
予想不可能状況の中で生きていたイタリア人は、
その場で臨機応変に対応する能力には
抜群に優れている。

イタリアでは、
前もって準備してもあまり意味がないし、
それよりも、
白紙状態でいて、
その場その場で対応するほうが賢明なのだ。
と語る。


昔の私は、
会う時間を決めてから、
逆算して、
何時に起きて、支度して、
何時に家を出れば、間に合うな!って
行動していたと思う。

だから、予定外の電話が鳴ったり、
宅急便の配達など予測していなかった
時間ロスがおこると、
イラついたり、
パニッくったものだ。

朝、連絡するよー。
これなら、ストレスもかからない。

なんとなく、
イタリア人っぽくなりつつある自分に気がついた。

新居を見に行くに、 
10年もの年月が経過した。
新築祝いを渡した時は、
まさか、
こんなに時間がかかるとは
想定もしていなかった。

なにがおこるかわからない人生。
ある意味、
イタリア人は、
きちりとした日本人より、
人生においては、
進化した動物なのかもしれない。

ストレス、体によくないもんね。

予定が決まってないと
落ち着かない日本人が多いなかで、
予定外のハプニングを楽しめる
イタリア人。

いま、
こうやってブログを書いている事も、
ローマでの生活も
私の人生にとっては、
予定外の
ハプニングだったんだからさ。
しっかり、
人生設計が出来ていなかった
副産物だと感謝する。
(人生、白紙状態。何色にだって染められる)


イタリア人っぽくなりつつある自分も
悪くないなぁ~。

でも、明日の朝イチで、
ねーねー、何時にするの?
なんじー?って
焦って友達から、
催促の電話があるだろうな。

日本人にとっては、
迷惑な友達のリスト入り決定だな。

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