製紙工場 | 山田明郷オフィシャルブログ「明郷止水」powered by Ameba

製紙工場

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伊予三島の隣町、川之江に手漉き和紙の工房があり、主に習字用の紙を作っています。

四代100年続いた工房は、後を継ぐ人が居なく、四代目で終わりだそうです。

この先は中国に頼るしかないそうです。

一人で漉ける紙の大きさは決まっていますが、中国は人手もあり、四人くらいで漉く紙は中国から輸入するしかありません!

書道家とつながりがあり、良い紙が漉けたら、懇意の書道家に届けるのと、ご主人はおっしゃっていました!

濃淡 太い細い かすれる色合い、同じ字が書けない所に味わいがあるのでしょう。

中国では墨絵や縁起物の動物等も、筆一本で書き上げます。

筆一本が数万円から何十万円までピンキリです!

その他に文鎮 下敷き 硯 硯箱 墨 水差し 凝ったらキリがありません。

今は墨擦り機もありますが、ほとんどは墨汁だそうです!

いずれ、日本の手漉き和紙はなくなるでしょうが、これこそ文化保護をしなければいけないのでしょう。

無くなれば それでお終いの伝統工芸は、細々と受け継がれて来たものもあるのです。

築100年の作業場も後継者が居なくては、朽ちるに任せるしかないのです。

お札の封帯の紙は和紙で、薄く丈夫に漉くのです!

それを専門に漉いている工房もあります。

和紙の伝統は単純で奥深い!

何でもそうですが、やはり歴史に裏打ちされている分 奥深いのです!

惜しいと考えても無くなるものは無くなります。

それとは反対に大工場では、煙突の煙が24時間 フル操業です!

大王製紙はエリエールのティッシュです!

休ますに作り、ティッシュも休ますに使われています。

製紙工場の見学は一度行ってみたいと思います。

紙の無い生活は考えられない位 日常に根差しています。

今は会社でも、使い終わった書類の裏をメモ帳にしたり、新聞紙を再生したりと、大切に使っています。

紙を無駄にしないよう、大切に使わなきゃと、和紙を漉く現場を見て、切に思いました。

それにしても、今日6日の愛媛は まるで北極圏のような寒さと、強い風で、口もきけないくらいでしたが、この時期こそ、極上の和紙が漉き上がるのだそうです!