日本の学校給食のルーツは山形県鶴岡市にありました。

 

明治22年 (1889年) 常念寺というお寺の佐藤霊山というお坊さんが寺院の住職たちと貧しい家庭の子ども達にも学校に通い勉強ができるようにと、大督寺というお寺の本堂の一部に「忠愛小学校」を作ったそうです。

 

貧しい家庭の子ども達は学校に弁当を持ってくることができないので、住職さん達が雨の日も雪の日も托鉢をして、そのお金で子ども達のお昼(給食)を作ったのが始まりだそうです。

 

発祥当時の給食の内容が伝えられていて、おにぎり、塩引き(鮭)、煮浸しや漬物だったそうです。

 

なかなか立派なものです。

 

今でも鶴岡市では学校給食のルーツを記念して、毎年一回当時と同じ内容の学校給食が出されて子ども達に大人気だそうです。

 

短い鶴岡市の滞在中でしたが皆川治市長さんとも電話でお話することができました。

 

市長さんは私が農水大臣の時に篠原副大臣の秘書官をしていたそうで懐かしくなりました。

 

今年から学校給食を無償にして食材もオーガニックに取り組む旨語っていました。

 

また鶴岡まちなかキネマ館では『食の安全を守る人々』の映画を9月15日まで上映して頂いています。

 

 
現在の常念寺です
佐藤霊山師の記念碑
まちなかキネマの玄関
 
同館は庄内絹織物の縫製工場をそのまま改築したもので 天井が高く明るくて素晴らしいところです
今回の上映会と私のトークを企画してくれた仲間たち