政府に騙されてはならない。

日本の優良な品種の海外流出を防ぐために厳格な管理をするともっともらしいことを言いながら、本当は品種の登録をしている多国籍企業に種子で金儲けさせるために日本の農家から登録品種の使用料 (許諾料)を払わさせる取り組みを始めることだ。

私は個人的には種子は人類の遺産で自家採種は農民の権利だから取り締まりしてはならないと述べてきた。

ところが3年前に政府は同様に、種苗の海外流出を防ぐためだと称して自家採種を禁止。違反したら10年以下の懲役、1000万円以下の罰金にする法律に改定した。



海外流出禁止の法規制は、 政府はこのような規制をわざわざ打ち出さなくても、改定前の種苗法第21条4項に明記されているのでその必要はないのだ。

狙いは大企業が登録した国内での種苗の権利で、農家から確実に利益を得るために国内での取り締まりを厳格にするためのものに過ぎない。

本当に政府は呆れるほど嘘をつく。

出所:日本農業新聞2025年5月31日