津和野町でのトーク、「農水省が来年度から有機農業に30億円の予算をつけて、学校給食についても、慣行栽培よりも有機栽培の食材の方が高くなることに助成ができます」と語ったら

実は私は知らなかったのですが1番前で熱心に話を聞いてい方が町長の下森博之さん だったのです。

皆も大喜びで、そのまま下森さんが挨拶に立つと拍手喝采でした。

会場も素晴らしいところで銅山の跡地に大正時代に建てられた木造建物の病院(町指定の文化財)の跡をそのまま集会所カフェに使って いるのです。

移住者大江健太夫妻がオーガニックのカフェをそこで開いて、その5周年のイベントで上映していただいたのです。

彼に「どうして移住する気になったの」と聞くと

「東京にいると1000万人のうちの一人だけど、ここにいると2000人のうちの一人だから自分の存在価値が極端に高くなった気分でやる気が出ます」と。

午後からの懇談会も地元の農業者の方、自然栽培に取り組んでいる若い方、子育て中のお母さんなどが集まって熱心な話し合いがなされ、

来年の町会議員の選挙には若い人が3人立候補しようとか話が出るほどで津和野町も学校給食に弾みがつきそうです。

大江健太さんにこのカフェを沖縄のシアタードーナツのようにミニシアターにしたらどうかと提案しました。

文化財に指定される古い建物、奥さん手作りの津和野紅茶とシフォンケーキで良質な映画が観れるのは最高の気分で町の文化です。彼も乗り気でした。

翌日の吉賀町は柿木村と六日市町が合併された新しい町ですが

柿木村は有機栽培が古くから盛んなところで、日本で一番最初に学校給食を有機のお米で100%実現していたところだそうです。

柿木村で有機栽培をここまで村ぐるみで盛んにした福原圧史さんが朝から「草の庭カフェ」でグループの皆さんと一緒に待っていただいていました。

福原さんのことは私も聞いていたものの初めてお会いしましたが、さすがに大変立派な方でした。

彼も、嬉しいことに私がかつて50年ほど前長崎で立ち上げた土と文化の会のこともご存じでした。

草の根カフェは古民家を改築した建物で薪ストーブの暖房でなかなか趣 のあるところでした。

カフェの主、花崎さんが用意してくれた大鍋をつつきながらの楽しい昼食になりました。

吉賀町では議会中とかで昼休みの時間に福原さん、愛農学園高校の泉川教頭先生も一緒に町役場に町長さんを訪ねました。

岩本一巳町長、副町長、産業課長と幹部も待っていてくださって、約1時間学校給食のオーガニック化について話が弾みました。

何かと楽しい島根県西部の映画トークの日々でした。