沖縄ではサトウキビの90%は登録品種の自家採種を続けているので、種苗法改定によって来年4月からは10年以下の懲役1000万以下の罰金共謀罪の対象になります。

親告罪ではないので知らなかったでは済まされないのですが、ほとんどの農家はその事実を知りません。

玉城知事と二人で昨年に続き今回も種苗法改定の問題とその対策を話し合いいたしました。

既に長野県や北海道では県の決定(規則)で リンゴ等、道県が開発した登録品種については原則自家採種(増殖)は 許諾手続き、 許諾料も要らず、改定前の種苗法通り自由としています。

① 沖縄県でも、県の開発した登録品種については自家採種を自由として 農家の負担を大幅に軽減させる条例案を2月の県議会で審議していただけそうです。

農業競争力強化支援法8条4項では各都道府県の優良な登録品種の提供を民間から求められたら譲渡せざるを得なくなります。

② 沖縄県では、県民の税金で開発した育種知見(知的財産権)の民間への提供を事実上阻止するための条例案を用意しています。

審議会を設けてアセス調査をした上で審議会の決定を必要として現在パブコメ中です。

https://www.pref.okinawa.jp/site/iken/r3/syubyoujyourei.html 

私は更にこの条例案に県の大切な知的財産権だから、県議会の 2/3の特別決議がなければ提供できないと したらいかがかと提案いたしました。

さらに心配なことがあります。

熊本県ではゲノム編集の山トマトが商業生産され プピューレに加工されて 学校給食に まわされる話があります。

沖縄県那覇市の 中学校の 学校内に貼ってあった ゲノム編集の ポスターです。 写真参照

北海道で既に「北海道遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等の防止に関する条例」を制定して、道内での遺伝子組換え農作物の作付を事実上阻止しています。

③ゲノム編集は遺伝子組み換えそのものなので、表現を「遺伝子組換え」から「遺伝子操作」として置き換え、沖縄県でも同じような条例を制定したらいかがかと。

種苗法が改定されていよいよ来年4月から本格的な施行がなされますが 、その前に2月の県議会で日本で初めての種苗条例を沖縄県が成立させそうです。

その後、沖縄県の食と農を守る会主催で超党派の県会議員10名の先生方と種苗条例について活発な意見交換をさせていただきました。