女子高生(2年生)が『食の安全を守る人々』の映画を観て驚いたようで、私の話を聞きたいとわざわざ事務所まで訪ねて頂いたのです。
話を伺うとなかなか立派な高校生です。私もすっかり嬉しくなりました。
なんでも東京近郊の牧場としては有名な八王子の磯沼農場で月に1回カウガールとして畜産の研修を今も積んでいるそうです。
29歳の時に五島列島で牧場を開いてさんざん失敗した私にとっては、東京生まれの女子高生が農業に、ことに畜産に関心を持っていることは嬉しい限りです。
それに、彼女は子どもの頃から食品ロスに関心を持っていたそうです。
豆腐を作る時に大量に発生するおからは一旦冷蔵されて、産業廃棄物として処理されています。
彼女はそのおからを有効活用できないかと考え、自分で試行錯誤を繰り返してグラノーラを作り上げたのです。
お土産に瓶に詰めたものを持って来ていただきました。
早速それに蜂蜜をかけていただきましたがなかなか美味しいのです。
なんでもおからは池袋にある在来種の大豆で作る大桃豆腐店にスーツケースを持って行き、そこにいっぱい詰めて持って帰るそうです。
最初は近所の豆腐屋さんから分けてもらっていた そうですが、やはり在来種の大豆とそうでないものでは友達に食べてもらってもはっきりと違うそうです。
瓶にドライフルーツと一緒に入れて600円ぐらいで売っているそうですが、利益は全て子供食堂に 寄付しているとのこと。
素晴らしいではありませんか。
私も是非とも応援したいと思い、早速10個注文しました。
余談ですが原村監督から電話があり、
先輩の大監督から映画を褒められ、ヒューマントラストシネマ有楽町での『食の安全を守る人々』の上映は満席だったと声も弾んでいました。
このようなコロナの非常事態宣言の時に、有楽町での上映が2週間延長されたのも嬉しい限りです。