歳は重ねても賞状をもらうことはなんとも嬉しい ものです。

『タネは誰のもの』の映画が日本映画復興賞を授賞することになり、原村監督と一緒に式典に参加しました。

同賞は戦後映画の大巨匠 山本薩夫監督が、平和と民主主義を守り、 戦争に反対し、ヒューマニズムの理念に徹した日本映画の業績を表彰する賞として1983年に設立されたものでした。

私は賞のことわからないままに行ったのですが

第1回目の授賞は木下恵介監督の作品だったそうで、有名な映画人が並んで座っていて歴史のある 大変なものだったのです。

私にとってメディアが本当のことを報道しないので映像にして事実を知ってほしいと原村監督にお願いした、初めての映画で す。

キネマ旬報のベストテン7位に入り、さらに今度の受賞です。

中でも今回の受賞で私が一番嬉しかったのは賞状の内容がありきたりな文章ではなく実に感動的だったのです。

【この映画は 種苗法改正をめぐり揺れる自家採種・自家増殖している農家と種苗育成農家の双方を丹念に取材し 法改正により多国籍企業がタネを独占し 農家の経済的破綻を招く危険性があるものであることを訴え グローバル化が進む中で日本の農業を守っていくためにはどうすればいいのかを問いかけています

その功績を讃え 今後 一層の活躍を期待し頭記の賞を贈ります。】

しかも近く韓国版が完成して韓国でも上映されることが決まりました。