今日は冷たい雨の中、水戸市の農家 大貫善之 さん夫婦を訪ねていろいろ話を伺いました。
これから国会で審議される種苗法改定でイチゴ農家はどうなるか、現場の大事な話です。
同じイチゴ農家のJA水戸組合長、八木岡努さんに案内して頂きました。...
大貫さんは専業で30a(3反)のハウスで 茨城県の登録品種いばらキッス等9種類のイチゴを夫婦で栽培しています。
毎年1本500円の親株500本ほどを25万円で購入、それから勢いのある立派な実をつけた苗から ランナーで2万本ほどに増殖して定植を続けています。 (写真:奥さんが手にしているのがランナー)
八木岡さんの話では、自分の畑にあった苗をそれぞれの農家が毎年選別しながら3年がかりでやっと優良な品種に育て上げるとのことです。
登録品種の自家増殖(採取)一律禁止の種苗法改定案が3月に衆議院4月に参議院で可決される見込みで、早ければ12月から施行されます。
そうなれば大貫さんは、育種権利者から毎年対価を払って許諾を得るか、2万本の定植用のポットに入れた苗を1000万円ほどでの購入を余儀なくされます。
さらに先に成立した農業競争力強化支援法では各都道府県の優良な育種知見を民間に提供するとなっています。
農水省は改定の説明で育種権利者が民間に変わった場合農家の立場はどうなるかの説明も致しました。
八木岡さんは、企業は許諾を与えず、農家は企業の言いなりの高い単価で購入するしかなくなるのではと心配しています。
さらに、それぞれの農家で作りたいイチゴの品種が違うので、民間企業になれば採算に合わない品種が消えてしまうのではないかとも。
心配です。
貴方の地元選出の国会議員にお願いして、 種苗法改定案は大変大事な法案なので、廃案もしくは継続審議にしてほしいと請願書を出して頂けませんか。